今週末、27日(日)には阪神競馬場で、春シーズン最後を飾るGIレース・宝塚記念(3歳上、GI・芝2200m)が行われる。
注目は、前走のヴィクトリアマイル(GI)でGI・4勝目を挙げた
ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)。牝馬ながら牡馬と互角以上の走りを見せており、昨年の有馬記念(GI)では2着。ドバイシーマクラシック(首G1)でも世界の強豪相手に僅差の2着に好走した。
ドリームジャーニーとは3度目の対戦で、有馬記念では敗れたが、続く京都記念(GII)では先着しており、GIの舞台で改めてリベンジしておきたいところ。ここを勝てば
ブエナビスタ自身にとって初の牡馬混合GIレース勝利となり、同時に牝馬としては66年
エイトクラウン、05年
スイープトウショウに続く3頭目の宝塚記念勝ち馬となる。また、騎乗予定の横山典弘騎手は91年のメジロライアンで制しており、勝てば19年ぶりという久々の勝利になる。
一方の
ドリームジャーニー(父ステイゴールド)は昨年の覇者であり、前年の有馬記念を含めると
グランプリ3連覇がかかっている。しかし、今年に入って京都記念3着、大阪杯(GII)3着と勝ち切れず、さらに脚部不安で天皇賞・春(GI)を回避しており、状態に不安が残る。勝てばこのレース史上初の連覇となるが果たして。
その他にも、昨年の日本ダービー(GI)勝ち馬
ロジユニヴァース(父ネオユニヴァース)、今年の天皇賞・春勝ち馬
ジャガーメイル(父ジャングルポケット)、昨年の秋華賞(GI)勝ち馬
レッドディザイア(父マンハッタンカフェ)、前走の
エプソムC(GIII)を勝った08年2歳王者
セイウンワンダー(父グラスワンダー)、金鯱賞(GII)を勝った
アーネストリー(父グラスワンダー)など、“春の
グランプリ”に相応しい好メンバーが揃った宝塚記念。99年の1〜3着馬(グラスワンダー、スペシャルウィーク、ステイゴールド)が揃って有力馬を送り出しており、父仔2代の対決にも注目だ。