美浦坂路モニターに映し出された時計は4F49.4-36.7-12.6秒。阪神JFで9着に敗れた
ダンスファンタジアが、この日の一番時計で迫力満点のパフォーマンスを見せた。唯一の49秒台。併せた
ロックバルーン(6歳500万下)を4Fで追走し、最後は3馬身先着する力強い動きを見せた。
騎乗したのは短期免許で仏国から来日しているクラストゥス。今回が初騎乗となったが、「とてもいい馬だね」と興奮を隠しきれない様子。動きに関しても、「とても
リラックスしていたね。加速したときの反応は良かったし、すごくいい走りができた」と絶賛した。
阪神JFは2番人気に支持されながらも9着に敗退した。初めての栗東滞在、初めての競馬場で興奮して力を出せなかった。そのためレース直後のケイコは単走のみだったが、3日と今回は併せ馬を敢行。それだけ落ち着きが出てきた証拠だ。藤沢和師も「ここまでの態勢としては十分。追い切りで加減なくしっかりやれている」と満足している。
「母のダンスもスランプになったが、そこから立ち直ったし、この馬も能力は高いから」。一度の敗戦で色あせることはない。指揮官はGI2勝の母ダンスインザムードと、同じところまでたどり着けるという手応えをつかんでいる。まずは重賞制覇。その先には母が活躍した大きな舞台が待っている。
提供:デイリースポーツ