関東期待の星
ターゲットマシンが、最終追いで素晴らしい動きを披露した。美浦Pで
サイアーエフェクト(6歳1000万下)を追走。スタート時に4、5馬身あった差は、残り1F標識時点でも1馬身。並びかけるのが精一杯か―。そう思わせたのは一瞬だけ。内に潜り込むと一気に抜き去り、半馬身差をつけてゴールに駆け込んだ。
5F66.7-37.6-12.1秒。時計こそ目立たないが、「前の馬を抜きたくてしょうがないんでしょうかね」と、レース同様の瞬発力に宗像師は目を細める。「前走で少し体が減っていた(4キロ減)ので、放牧で回復させました。牡馬なのに、バリバリとカイバを食べるタイプじゃなく、今はやりの“草食系”。それでも先週時点で490キロ台(前走480キロ)。うまくいきましたね」と、冗談を交えながら、順調な調整過程を強調する。
「底を見せていない魅力があるし、能力があるのは間違いない。同じ舞台で結果が出れば本番で強みになるしね。うまくいってほしい」と手綱を取った田中勝は表情を引き締める。狙うは無傷3連勝での弥生賞制覇。父ディープインパクトと同じ道程を歩み、一気に牡馬クラシック戦線の主役へ躍り出る。
提供:デイリースポーツ