こん身の仕上げだ。
アイアムアクトレスは栗東CWで
ゲシュタルト(4歳オープン)と併せ馬。雄大な馬体を弾ませると、ステッキに応え、半馬身の先着を果たした。猛時計と表現していいだろう。ハロー掛け直後の走りやすい馬場状態だったとはいえ、5F64.0-36.4-11.8秒を弾きだした。
「今回はハードにやった。ま、追い切りはいつも動くからね」。またがった坂本助手も納得の表情で馬上から降りた。出来は文句なし。ただ、ダートで2連勝中とはいえ、芝には不安があるという。「芝がどうか。2戦目が負け過ぎだから。あれがなければ?権利を獲りたい?って強気なことも言えるんだけど…」。新馬戦で2着とはいえ、勝ち鞍のない芝はまだ半信半疑といった様子だ。
全姉は2年前のこのレースで2着だった
アイアムカミノマゴ。桜花賞にも駒を進めたが、芝の2勝はともに1400mだった。姉にも騎乗し、重賞(阪神牝馬S)も勝った秋山は「この血統は走るからね。
アクトレスはカミノマゴをひと回り大きくした感じ。使うごとに似てきたなぁと感じる」とその姿をだぶらせる。敗れた芝の2戦はマイル戦。同じ芝でも、1F短縮が追い風となりそうだ。「千四の方がいい」と主戦なら、仕上げ人も「マゴも千四は強い。この
スピードが距離に通用してくれたら」と期待を込める。
トライアルもいよいよ大詰め。「権利を獲って桜花賞(4月10日・阪神)に行けるように頑張りたい」。ラストチャンスに秋山が意欲を燃やす。ここで権利を得た姉の背中を追って、切符をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ