【坂路/4F51.9秒】
14日の一番時計は
エーシンダックマンの4F49.8秒があったものの、51秒を切ったのは2頭。決して時計の出やすい馬場状態とは言えない感じ。
馬場の良い場所を選びながら単走で追われた
ダローネガは4F53.2秒。見た目には素軽い動きをしていたが、それでも53秒を切っていないあたり、追い切られた時間帯が遅いと時計を要している。
ダローネガより遅い時間に追われた
アーネストリーは4F52.3秒と速い時計だったが、ラスト1F13.4秒要しており、テンも速く終いも速くというのは難しい馬場。
よって4F換算の馬場差は先週と同じ『+0.2秒』で観測している。なお好天だった15日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。
【CW/5F66.0秒】
14日に追い切りされた有馬記念1週前の組では
ブエナビスタや
ヴィクトワールピサなどがいたが、その動きは軽快。時計も遅くないので、馬場状態は先週と変わらず走りやすく、時計も出やすい印象を受けた。
後半の時間帯になると、走りやすい状態になったのか、
リッカアリュールが6F78.8秒で余力十分に動くなど、6F80秒前後で動く馬が続出。先週の当欄で「週を追うごとに馬場が回復」と記したが、今週は一層走りやすくなったようだ。
15日には
トゥザグローリーが
ノーブルジュエリーを追走する併せ馬を行って、6F80.8〜5F65.6〜1F12.0秒で先着。前日同様に走りやすい馬場であることは間違いないが、久しぶりに5F65秒台で追い切ってきた内容に来週の追い切りがますます楽しみになってきた。
5F換算の馬場差は先週より更に時計の速い『-0.6秒』で観測している。
【DP/5F64.5秒】
14日はCWが時計の出やすい状態だったこともあり、DPで時計を出す馬が少ないように思われた。しかし3頭に1頭は6F80秒を切るような時計を出しており、相変わらず時計の出るポリトラック馬場の特徴が出ている。
もちろんテンをゆっくり入れば、ラスト1Fで11秒台前半というのは当たり前。そのあたりを頭に入れて調教時計の判断をしていただきたい。
よって5F換算の馬場差は先週と同じ『-0.2秒』で観測している。なお好天だった15日も同じ馬場状態と考えてよいだろう。[取材:井内利彰]
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。