3連勝でこのレースを制したのが2年前。それ以来、勝利から遠ざかっている
アクシオンだが、追い切りの動きは元気いっぱい。覇気十分の姿で、若々しさをアピールした。
変則日程となるが、この日が本追い切り。美浦Wで
ブリッツェン(京都金杯出走)を2馬身追いかける形で始まった。徐々にその差は詰まり、残り1Fで内から並び掛ける。しかし相手もオープン馬だ。そこから徐々に差が開き、ラストは2馬身遅れ。時計は6F84.5-68.1-52.6-38.1-13.6秒だった。
遅れたとはいえ、見届けた二ノ宮師は納得の表情を浮かべた。それもそのはず、天皇賞(秋)から2か月ぶりの実戦で、この日の意図は“しっかり追うこと”。「まだ太いからね。あとは31日に3Fからと、3日にサッとやる予定。ちょうど良くなるでしょう」と青写真通りの調整であることを告げる。
SS産駒最終世代の明け9歳馬。アドマイヤムーンなど同期の中にはすでに、種牡馬として活躍している馬もいる。「エビ(屈腱炎)で2年も休んでいたから。それも幹細胞移植手術が成功して、今は何ともない。体調もそう変わりはないよ」。衰えなど感じない。現に今夏の札幌記念では、後の天皇賞馬
トーセンジョーダンと鼻差の接戦を演じた。得意の中山で、久々の美酒に酔うつもりだ。
提供:デイリースポーツ