ディープブリランテは、中間の最大テーマを“折り合い”に定め、前走後からスタッフが導入したのが「コンビ鼻革」。口を割ったり、ハミから舌を越したりする馬には有効な矯正馬具だ。「効いていますね。運動などもやりやすくなっている」という安藤助手自身は、馬具に頼る調教
スタイルはあまり好まない様子。ただ、“新兵器”の威力には納得しているようだ。もちろん、馬具だけに限らない。馬場入りにはじっくりと時間をかけるなど、普段から気持ちを急激に高めないように細心の配慮をしている。
最終追いは栗東CWで
アルユニバース(3歳未出走)を追走する形で我慢。6F84秒2-39秒3-12秒3を計時したが、直線では矢を放ったかのような強烈な伸びを披露してみせた。「(僚馬の)半馬身後ろで、じっとこちらの指示を待っていたんですよ。“おお、すげえ”って思いましたね」と仕上げ人も目を丸くしていた。
世代屈指の走破能力に、鞍上の意のままとなる操作性がプラス。もはや前走までとは別の馬と思っていいはずだ。1週前追いに乗った岩田のコメントも奮っている。「このハミ受けでレースができれば、すごい脚を使えるんじゃないか」。言葉通り、力強いはじけ方を見せてもらうとしよう。
栗東坂路で
ゴールドシップは、
シルクシュナイダー(4歳オープン)との併せ馬。ステッキ一発にきっちり反応し、4F55秒3-39秒5-12秒5で半馬身先着した。須貝師は「指示した通りの追い切り。ボテッとしたところがなくなり、中身がしっかりとしてきました。ジョッキー(内田博)が考えて乗ってくれると思う」と舞台攻略に手応えをつかむ。
提供:デイリースポーツ