1週前追い切りで順調な動きを見せたオルフェーヴル(撮影:井内利彰)
池添謙一騎手を背にした
オルフェーヴル(栗東・池江泰寿厩舎)は坂路で
エアラフォンを2馬身後方から追走する追い切り。1Fごとにその差が詰まっていき、ラスト1F地点では前に出ている感じ。軽く仕掛けられた程度で、しっかりと前を捕まえて突き放すあたり、連勝時の
オルフェーヴルとなんら変わりないように見える。
なにより今朝の時計が4F51.6-37.9-24.8-12.1秒と全体が速く、ラスト1Fも文句のつけようがない加速ラップを踏んでいる。前走時の調教の動きも連勝時と比較して大きな変化があったわけではないだけに、これだけで判断するのは非常に難しいが、この動きから不安点を指摘することはできない。
武豊騎手が騎乗した同厩
トレイルブレイザーは、
ゴールスキー、
ダノンカモンとともにCWへ入場。
ゴールスキー、
ダノンカモンを前に見て最後方から追走。4コーナーで最内を突いて真ん中に入った
ダノンカモンとの併せ馬になったが、手応えは終始相手が優勢。最後まで
トレイルブレイザーが前に出ることはなかった。
時計は6F80.7-5F65.5-4F51.5-3F37.6-1F12.2秒と非常に速いので、数字的に問題はなく、むしろ
ダノンカモンの調子がかなり良いと判断した方がいいかも知れない。ただ、追い切り後、調教馬場の地下道から上がってくる際に周りを見渡して落ち着きのない仕草をしていた点は気になる。
同厩
マウントシャスタは2回目のCWハロー明けでの追い切り。先行する2頭を遠くない後方から追走して、直線では最内。馬体を並べた
ファンタビュラスとの追い比べのような形になったが、抜け出すことができずにゴール。それでも6F86.4-1F11.8秒と終いは伸びているだけに、決して悪い動きではなかった。[取材:井内利彰]