月曜中山のメーンレース、セントライト記念(GII・芝2200m)に出走予定の
フェノーメノ(牡3・戸田博文厩舎)、
ベストディール(牡3・国枝栄厩舎)、
ダノンジェラート(牡3・萩原清厩舎)について、陣営に取材をした。
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フェノーメノ・戸田博文厩舎、斎藤調教助手】
「前走(日本ダービー2着)は馬の状態も良く、蛯名騎手も完璧に乗ってくれたのですが、最後はハナ差届かなかったですね。着差がハナだけに、悔しかったですし、残念でした。
レース後は、牧場で夏休みを過ごしてから美浦に帰厩しました。馬体面は背が伸びて、若干、体にも幅が出ました。精神面では、ヤンチャなところはありますが、もともとステイゴールド産駒のわりには悪さもしませんし、手のかからない馬で、いい意味で以前とは変わってはいません。
先々週、先週と長めからしっかりとやっています。先週は蛯名騎手が乗っての追い切りでしたが、馬に力がついてしっかりしてきたと言っていました。先週の時点で、ある程度仕上がっていましたので、今週(9/13)は終いに気合いをつける程度の追い切り。動きも良くて、終いの反応もしっかりしていました。まだ目一杯の仕上げではありませんが、恥ずかしくない競馬はできる状態だと思います。
中山は2戦して結果を出していませんが、2戦ともゴチャついて能力を発揮できずに終わりました。敗因がハッキリわかっていますし、調教では右回りも問題ないので、大丈夫だと思います。無事に夏を越せましたし、帰厩後も順調に来ていて、いい状態でレースに臨めそうですので、先につながる競馬を期待したいですね」
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ベストディール、国枝栄調教師】
「春のクラシックを狙っていましたが、体調が整わなかったために断念して放牧に出ました。牧場からは、1か月ほど前に戻ってきました。体も立派になり、気持ちもリフレッシュされたと思います。
帰厩後は、全体的に体の
バランスが悪かったのをケアしながら、坂路やウッドチップコースで調整をしてきました。先週は、ウッドチップで、長めからある程度やっていますので、今週(9/13)は坂路で追い切りました。前半は少しゆっくりでしたが、終いもしっかり動いていましたし、馬の気持ちにも余裕がありました。
今回は休み明けですし、馬体重は20キロくらい増えています。成長分もありますが、若干余裕残しで、仕上がり具合としては八分くらいですね。素直で、コントロールがしやすく、落ち着いたレースができますし、中山の2000m(京成杯・GIII)でも勝っていますから、距離が延びても大丈夫です。ただ久々の分、息が持つかだと思います」
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ダノンジェラート・萩原清厩舎、三浦皇成騎手】
「札幌での前走(500万下・芝1800m・1着)は、4コーナーでの手応えもすごく良かったですし、強い競馬をしてくれました。センスや能力があって、もともと期待していた馬ですが、レースを重ねるたびに良くなってきました。デビュー前に比べると、随分、成長していると思います。
今週(9/13)の追い切りは、僕に任せると言ってもらいましたので、自分が感じるままに乗りました。先週はさほど負荷をかけられませんでしたが、今週は負荷もかけられ、競馬でもしっかり反応できるような調整ができました。
中山は1度、未勝利戦(芝1800m・2着)で経験がありますが、脚の使いどころ一つだと思います。まだ3戦とキャリアが浅いので、ゲートを出てみないと、どんなレースになるかわからない部分もありますね。ただ、良い意味で、こちらの期待を裏切ってくれる馬ですので、自信を持って乗りたいと思っています」(取材:佐々木祥恵)
※なお、
ダノンジェラートは、抽選対象。