夏を境に急成長を遂げた長距離砲がGI初挑戦で確かな光を放った。セントライト記念2着の
スカイディグニティが、クラシック最後の舞台で2着に入った。友道師は秋華賞での
ヴィルシーナに続き、2週連続でGI2着。「初のGIでこれだけ走れば十分。ゲートは悪かったけど、押っつけて行ってもらった。道中はリズム良く運べたが、最後は(枠の)内、外の差が出た」と悔しさのなかにも、先に向けて手応えをつかんでいた。今後はいったん、滋賀県のノーザン
ファームしがらきに短期放牧へ。「来年の春の天皇賞を目指していきたい」と無尽蔵のスタミナを誇る同馬は伝統の盾を目標に掲げる。
中団のやや後ろで脚をためた
ユウキソルジャーは3着。直線でしぶとく脚を伸ばしたが、決着がついたあとだった。「4角で1、2着馬に離されたからね。馬はよく頑張っているけど」と秋山はサバサバとした表情で振り返る。500万下を勝ったのがダービーの前週で、本格化し始めたばかり。「まだまだこれからの馬だから」と今後の成長に期待を寄せていた。
提供:デイリースポーツ