晴、稍重馬場の浦和競馬場で行われたダート
グレード競走の第33回浦和記念(JpnII・2000m・1着賞金4000万円、出走11頭)は、道中は先行集団のインコースで脚をためていた4番人気の
ピイラニハイウェイ(岩田康誠騎乗)が、逃げる
エーシンモアオバーをゴール前で捕らえて勝利した。勝ちタイムは2分07秒5。
逃げた3番人気
エーシンモアオバーが1馬身差の2着、外から追い上げた1番人気の
ランフォルセはアタマ差3着で、2番人気だった地元浦和の
トーセンアレスは4着だった。
勝った
ピイラニハイウェイは父シルヴァーデ
ピュティ、母トロピカルブラッサム(その父サンダーガルチ)という血統の7歳牡馬。JRA栗東・吉田直弘調教師の管理馬。通算成績は47戦8勝(うち地方9戦2勝)、重賞は今年2月の佐賀記念(JpnIII)以来で2勝目。
●レース後の関係者のコメント
1着
ピイラニハイウェイ(岩田康誠騎手)
「好スタートを切って流れに乗れて、好位のインでじっとしていられました。馬に元気があって前回よりもやれるのではと思っていましたが、展開的にもはまってくれました。どこかで他の馬に脚を使わせて、自分はためてという形が理想だったのですが、その通りになってくれました。最後は戸崎騎手とムーア騎手の馬の間に入る形だったので、負けられないと思いました。これをきっかけにして、さらに上を目指して欲しいですね」
(吉田直弘調教師)
「岩田騎手が上手く乗ってくれました。馬の仕上がりも良かったのですが、ジョッキーに助けられましたね。追い比べになったときにこれなら勝てるかな、と思って見ていました。長くいい脚が使えて丈夫な馬で、へこたれない馬ですからまだ上積みもありそうです。この後はオーナーと相談になりますが、年末にあと1戦使えれば。東京大賞典か名古屋グランプリを視野に入れて考えたいと思います」
2着
エーシンモアオバー(戸崎圭太騎手)
「ハナに行けばしぶとい馬だと聞いていましたし、力まずゆったり走っていました。力は出せたと思いますが、あそこまで行ったら勝ちたかったですね」
3着
ランフォルセ(R.ムーア騎手)
「伸び切れませんでした。ゲートの中でも落ち着かないところがありました」
4着
トーセンアレス(張田京騎手)
「馬は前回よりも落ち着いていましたが……今日は展開に負けました」
(取材:大関隼)
提供:ラジオNIKKEI