逃げ込みを図るエーシンモアオバー(右)を差し切り快勝したピイラニハイウェイ=浦和競馬場
「第33回浦和記念・交流GII」(ダート2000m)は21日、浦和10Rに11頭で争われ、好位を追走した4番人気の
ピイラニハイウェイが今年2月の佐賀記念に続く重賞2勝目を挙げた。道中はインのポケットで末脚を温存。直線では3頭の叩き合いになったが、鞍上・岩田のアクションにこたえてゴール前で力強く抜け出した。勝ちタイムは2分7秒5。1馬身差の2着は逃げた3番人気の
エーシンモアオバー。好位の外めを運んだ1番人気の
ランフォルセはさらに頭差の3着に敗れた。
鞍上の岩田は先頭でゴールに入った瞬間、雄たけびを上げて上機嫌。「乗りやすい馬ですし、好位のインでじっくり脚をためることができた。周りに脚を使わせる展開は思い描いた通り」としてやったりの表情だ。
7歳にして2つ目のタイトル制覇に、吉田師のほおが緩む。「長く脚を使えるし、馬が丈夫」と話し、「まだ伸びしろがあるのかな。調教をガンとやってうまく成績につながった。中年の星として光り輝いてほしい」と期待を寄せていた。今後は名古屋グランプリ(12月24日・名古屋)と東京大賞典(12月29日・大井)の両にらみで調整される。
提供:デイリースポーツ