栗東坂路で併せ馬を行ったローブディサージュ(右)とコレクターアイテム=栗東トレセン
2歳牝馬の頂点を決める重要なステージに向けて、実績最上位の
コレクターアイテムが好仕上がりだ。最終リハは栗東坂路で浜中を背に、同じく阪神JFに出走予定の
ローブティサージュと併せ馬。テンからリズム良く僚馬を追走すると、馬体を並べて必死に食らいつく。ラストは軽く仕掛けられると、4F55秒9-41秒1-13秒8を計時。重めの馬場を力強いフォームで駆け上がった。
「いい感じですね。いつも通りですよ。指示は相手に合わせる形でということだった。攻め馬はバリバリ動くタイプじゃないし、いい意味で変わりなくきています」と鞍上は及第点を与える。ラスト1Fの時計では僚馬を上回るなど力強い伸びを披露しており、須貝師も「良かったよ。きょうは調整程度のつもりだったから」と表情は明るい。
「前走(アルテミスS)で外から来られても伸びたように根性がある。体もボテッとしていたし、まだ良くなる余地がある。前走は1枠でも慌てなかったし、マイナスポイントが少ない。センスがいいですね」と浜中も賛辞を惜しまない。舞台はデビュー戦以来となる阪神のマイル戦に変わるが、トレーナーは「デイリー杯(2歳S)や府中を経験しているし、外回りや坂は問題ない」と不安を一掃する。
トレーナーが「うちの
キャンディーズ」と目を細める須貝厩舎“3本の矢”のなかでも「キャリアは上」と認めるように、混戦になれば牡馬相手の重賞、タフな舞台で戦ってきた経験が生きる。「ジョッキーも自信を持って乗ってくれているからね」と手応えは十分。GIタイトルをつかんで“世代最強の女の子”を証明する。
提供:デイリースポーツ