船橋競馬場(天候・曇、馬場状態・不良)で行われた、ダート
グレード競走第17回マリーンカップ(第11レース・JpnIII・1600m・1着賞金2100万円)は、南関東5頭、JRA4頭、他地区から5頭の合わせて14頭が出走した。
レースは、横に広がった先行争いの中、川崎の
センゲンコスモが逃げる展開。地元・船橋の
エミーズパラダイスは2番手からの競馬になった。その後ろに1番人気の
メーデイア、
レッドクラウディア、
オーシャンフリートとJRA勢が3頭固まって追走し、その3頭を見る形で2番人気JRAの
スティールパスが続いた。
3コーナーを回り、逃げる
センゲンコスモに
エミーズパラダイスが並び、さらに
メーデイアも動き、先団グループが3頭横一線となった。結局、4コーナーで早めに先頭に立った
メーデイアが3馬身差の快勝。
道中4番手から差を詰めた
レッドクラウディアが2着で、中団から追い上げた
スティールパスが2馬身差の3着に入り、上位3頭をJRA勢が占めた。
メーデイアは、父キングヘイロー、母ウィッチフルシンキング(その父Lord Avie)という血統の牝5歳の鹿毛馬。JRA栗東・笹田和秀厩舎の所属。通算成績は13戦6勝。重賞は、1月のTCK女王盃に続き、交流重賞を連勝した。
<レース後の関係者のコメント>
1着
メーデイア(浜中俊騎手)
「強かったですね。自信はありました。3番手からレースを進めて、馬の行きたいように走らせて、手応え通り直線ではよく伸びてくれました。ただ、早めに先頭に立ったので、一頭になって気を抜く所がありましたが、それだけ余力があったということです。今後、大きなタイトルが獲れるように頑張りたいと思います。僕自身も期待しています。」
(笹田和秀調教師)
「距離が短いので、騎手がスタートに気をつけていたようでしたが、前走よりも上手くスタートが切れました。
オーシャンフリートが行くかと思いましたが、内側の馬が行ったので、被せられずに内の馬を見ながら行けたのも良かったです。4コーナーで先頭に立った時には大丈夫だと思いました。まだ、キョロキョロしたり幼さがあるので、伸びしろはある馬です。芝もこなせる馬ですが、ダートの方が安心して見ていられますね。今後は、秋まで牝馬限定の交流重賞がないので、目標の秋のJBCレディスクラシックに向けて、一回は男馬との対戦をしたいと思います。」
3着
スティールパス(福永騎手)
「前の2頭が飛ばして、絶好の展開だと思いました。道中脚をためて、外に出してからどれだけ弾けてくれるだろうかと思いましたが、思いのほか伸びませんでした。馬は落ち着いていましたし、この道悪も大丈夫でしたので、(敗因は)距離かもしれません。」
(取材:小林雅巳)
提供:ラジオNIKKEI