道中は最後方からレースを進めた武豊騎手騎乗の圧倒的な1番人気キズナが直線に入ると段違いの末脚を繰り出し各馬をまとめて差し切り優勝。
4日、京都競馬場で日本ダービーへ向けての
ステップレース・京都新聞杯(3歳・GII・芝2200m)が行われ、1コーナーを回ったところでは16頭立ての最後方に位置していた武豊騎手騎乗の圧倒的な1番人気
キズナ(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)が、3〜4コーナーを回るまでは後方待機策で終始折り合いに専念。4コーナーで大外に持ち出されて直線に向いてくると、3番手追走から残り160mで先頭に立ち2着に入った9番人気
ペプチドアマゾン(牡3、栗東・吉村圭司厩舎)など、先行集団の各馬を段違いの末脚でまとめて捕らえて差し切り、最後は1.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは2分12秒3(良)。
さらに1.1/4馬身差の3着に、中団待機策から直線は内を突いて伸びた11番人気
ジャイアントリープ(牡3、栗東・村山明厩舎)が入った。その後の4着は2頭が同着で、10番人気
シンネン(牡3、栗東・浅見秀一厩舎)、7番人気
ウインアルザス(牡3、栗東・西園正都厩舎)が並んで入って確定。
なお、3番人気
マズルファイヤー(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)は12着、2番人気
リグヴェーダ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は15着にそれぞれ敗れている。
勝った
キズナは、父ディープインパクト、母キャットクイル、その父Storm Catという血統。半姉
ファレノプシスは、2000年エリザベス女王杯、1998年桜花賞・秋華賞など重賞4勝。今年の初戦・弥生賞では5着に敗れたが、前走・毎日杯では見事な差し切りを決めて重賞初制覇。その後は、目標をダービー一本に絞り、その前哨戦として迎えたここは、単勝1.4倍と断然の支持に推されたが、そんな中でも道中は終始後方待機策というドキドキ感も束の間、直線に向いては器の違いを見せつける豪脚で各馬をまとめて差し切り、本番での好走の期待が大きく膨らむ重賞連勝を鮮やかに達成。通算4勝目となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
キズナ(牡3)
騎手:武豊
厩舎:栗東・佐々木晶三
父:ディープインパクト
母:キャットクイル
母父:Storm Cat
馬主:前田晋二
生産者:ノースヒルズ
通算成績:6勝4勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2013年毎日杯(GIII)