英GI・インターナショナルSを制したデクラレーションオブウォー(写真は今年6月撮影時のもの、撮影:沢田康文)
現地時間21日、ヨーク競馬場で英GI・インターナショナルS(芝10F88ヤード・約2100m)が行われ、アイルランドから遠征した4番人気の
デクラレーションオブウォー(牡4、A・オブライエン)が2分5秒74の勝ち時計で優勝した。
愛ダービーを勝った
トレーディングレザー(牡3)が淡々とした流れでレースを引っ張る中、
デクラレーションオブウォーはインの3番手を追走。勝負処から外に持ち出されると、約1000mあるヨーク競馬場の長い直線も味方に、前を行く2頭を鮮やかに差し切った。
2歳時はフランスのJ.Cルジェ厩舎に所属し2戦2勝の成績を収めた同馬は、昨年A・オブライエン厩舎に転厩。今年はマイルと10F路線のビッグレースを常に堅実な走りで転戦し、GIは
クイーンアンSに続く通算2勝目となった。今回はジャックルマロワ賞から中9日と間隔が詰まっていたが、昨年10月の重賞初勝利も中4日で挙げているように、非常にタフな馬。次走は9月7日の愛チャンピオンS(GI・芝10F・レパーズタウン競馬場)が予定され、12Fの凱旋門賞に挑む可能性は低いとみられる。
タタソールズGC→プリンスオブウェールズS→エクリプスSを連勝中で人気を集めた
アルカジーム(牡5)は、楽な手応えで進出したものの伸び切れず3着に終わり、距離延長に挑んだ3歳のマイル王
トロナード(牡3)は勝ち馬から20馬身以上離された大差のシンガリ負けに終わった。(取材・写真:沢田康文)