エイシンフラッシュが栗東CWで抜群の走りを見せた。4角で先行した
エアラギオール(5歳1000万下)の背後に取りつき、直線はインへ。アッサリかわして見る間に差が広がった。6F80秒5-37秒0-11秒7をマークし、ゴールでは7馬身先着。推進力あふれる動きは絶品だ。
感触を確かめたM・デムーロは「調教はいつも動く馬だが、きょうも彼らしい走り」と納得の表情だ。天皇賞・秋は3着に敗れたが「58キロを背負い、1000m58秒台の流れになったのがこたえた。東京の2400mはダービーを勝っているから大丈夫」と敗因を分析し、あらためて期待をかける。
究極の瞬発力勝負となったダービーを、32秒7の上がりで差し切った。2走前、毎日王冠を制した時も32秒8を記録した。スローの瞬発力勝負が理想だろう。典型的な逃げ馬不在の今回は、得意の流れになる可能性は十分だ。
ただ、藤原英師は「前走が勝負どころだった」と、天皇賞・秋に
ピークを持って行ったことを認める。どこまで回復できているか。「イメージ通りに疲労は取れ、いい調整過程でこられた。高いレベルで維持できていると思う」。
マイルCSで
トーセンラーが悲願のGI制覇。厩舎に勢いがある。指揮官は「結果は求めたい。でも、ファンの方にはそれ以上に、
フラッシュの競走馬としての生き様と勇姿を見てもらいたい。優雅な動きと走りをね」と、粋な表現で共同会見を締めた。
提供:デイリースポーツ