中間は予定通り順調に調整ができているプリンセスメモリー(撮影:佐々木祥恵)
2月2日(日)に京都競馬場で行われる
シルクロードS(GIII・芝1200m)に出走予定の
プリンセスメモリー(牝7・高橋義博厩舎)、
サイレントソニック(牝6・国枝栄厩舎)、
テイエムオオタカ(牡6・石栗龍彦厩舎)について、管理する各調教師に話を聞いた。
プリンセスメモリーについて、高橋義博調教師。
「前走の阪神C(GII・芝1400m・13着)は、枠順(8枠17番)がすべてでしたね。周囲に壁を作れずに、1頭だけ外を回るような形になってしまいましたし、メンバーも揃っていましたから、あの結果も仕方ないと思っています。中間は予定通り順調に調整ができていますし、今日(1/29)の追い切りの動きも素軽さがありました。自分で競馬を作れませんし、自分の形になるかならないかで違ってきますので、前に壁を作って自分の競馬ができれば良いですね。前走の1400mから距離が1200に短くなるのは良いと思いますし、一瞬でギアが上がる馬なので、
ゴーサインが出れば、多少前が詰まっても馬群を割って来られると思います。小柄な牝馬ですが、キャリアも豊富で輸送にも慣れていますから、輸送は問題ないでしょう」
サイレントソニックについて、国枝栄調教師。
「今日(1/22)の追い切りは、時計が速くなったせいか終い頭が上がってしまいましたが、体調自体は悪くないですよ。前走のラピスラズリS(3歳以上OP・芝1200m・4着)は、終い頭が上がる場面があり、その分の負けだと思います。今回は武豊騎手が乗りますが、昨年の夏、秋にも豊騎手に乗ってもらった時に好成績を残した良いイメージがありますので、今回もうまく立ち回ってくれると思います。ディープインパクト産駒は京都コースに強いと言われていますし、頑張ってほしいですね」
テイエムオオタカについて、石栗龍彦調教師。
「前走の京都金杯(GIII・芝1600m・9着)は、状態自体決して悪いとは思いませんでしたが、道中、直線と、乗り役が上で怒っていかないと途中で止めるところがあるとのことでした。なので、先々週からブリンカーを装着しているのですが、稽古では効果があるようですし、ブリンカー着用で実践にも臨む予定です。ハナにはこだわりませんが、切れ味勝負になると厳しいので、前めの位置で競馬ができた方が良いようです。今回騎乗する和田騎手も前に行っての競馬が上手ですから、そのあたりにも期待したいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)