名手がうなった。美浦から駆けつけた内田博を背に、
ドリームバレンチノは栗東坂路へ。
ウインスプラッシュ(3歳オープン)と併せて、しまい重点に気合をつけられた。
ゴール前は強烈な右ステッキ2発が放たれ、0秒1先着。4F55秒8-39秒3-12秒2の数字が示す通り、ラスト1Fは切れに切れた。初コンタクトを終えた内田博は「素直で気持ちも前向き。やはり能力のある馬だな、と思った。追ってからの反応も良かった」と好感触を口にした。
これまでの戦いぶりを見て「器用でセンスがいい」という印象を持っていたが、実際に騎乗して確信を得た。「自在性がありそう。能力は十分あるし、この馬の適性を生かした競馬ができれば」。砂の戦いを知り尽くした名手が、古豪をVへと導く。
一昨年の覇者がきっちりと態勢を整えてきた。
シルクフォーチュンは栗東CWで単走。抑え切れないほどの手応えで進むと、直線も馬なりながら序盤にためた
パワーを爆発させ、力強く伸びた。5F65秒8-37秒9-12秒9。藤沢則師は「先週はテンから行っているし、しまい中心で。良かったですね。ベストの舞台だし、何とか結果を」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ