3月9日(日)に中山競馬場で行われる弥生賞(GII・3歳OP・芝2000m)と3月8日(土)に阪神競馬場で行われるチューリップ賞(GIII・3歳OP・芝1600m)に出走予定の、美浦所属各馬についての1週前情報。
【弥生賞】
アデイインザライフ(牡3・鈴木康弘厩舎)について、鈴木康弘調教師。
「新馬(芝2000m)を使う前は、全体的にゆるいところがありました。デビュー前に戸崎騎手も調教で乗ってもらってそれをわかっていましたから、レースではテンに無理せずに後ろから行きました。それでもインパクトのあるすごい勝ち方をしてくれました。2戦目の京成杯(GIII・芝2000m・3着)は横山(典)騎手に替わりましたが、初戦のイメージもあったのでしょうね、新馬の時と同じようなレースになりました。
先週、今週と戸崎騎手に乗ってもらっています。今日(2/27)はウッドチップコースで、6ハロンから併せ馬で予定通りにできました。戸崎騎手もしっかりしてきたと言ってくれましたし、これまでの2戦のような極端な形のレースはしなくても良いのではないかと思います。
先週は551キロありましたが、大きいわりに素軽い動きをしていますし、馬体の
バランスも良いですので、さほど大きくは見えません。このあたりがディープインパクト産駒なのかなと思います。新馬、2戦目と中山の2000mを意識して使いましたので、弥生賞では頑張ってほしいですね」
イタリアンネオ(牡3・斎藤誠厩舎)について、鈴木調教助手。
「東京の未勝利(芝1600m)を勝った後の、中山の若竹賞(500万・芝1800m・1着)は、こちらが思っていた以上のパフォーマンスをしてくれて、ここに来ての成長と充実振りを感じました。中間は、
ガイヤースヴェルト(牡4・1600万下)トや
ゴットフリート(牡4・OP)などの厩舎の先輩の胸を借りて、負荷をかけて中身の濃い調教を行いました。共同通信杯を使うプランもありましたが、コース適性を見て、弥生賞を使うことにしました。大雪が降った関係で日程が難しかったですが、それもクリアしてくれ順調に来ています。今日(2/27)は、6ハロンから長めに追い切りました。前にいた
ガイヤースヴェルトは動きますから、それには見劣りましたが、運動負荷もかかっていましたし、週末、来週と調整していけば問題ないと思います」
【チューリップ賞】
ヌーヴォレコルト(牝3・斎藤誠厩舎)について、鈴木調教助手。
「東京での未勝利(牝馬限定・芝1600m)と中京のこうやまき賞(500万下・芝1600m)と2連勝した後は、少し疲れもありましたし山元トレセンに放牧に出しました。牧場からこちらに戻ってきてからは、順調に来ています。今日は前に馬を置いて、直線で抜け出すというプラン通りの追い切りでした。この馬は操作性が良くて、レースセンスが良いですね。今週しっかり負荷をかけていますので、来週は調整程度で良いと思います。輸送競馬は、中京でも結果を出していますので、阪神も対応できると思います。賞金が足りないので、しっかり仕上げて、チューリップ賞に臨みます」(取材・写真:佐々木祥恵)