不安を一蹴した。右前挫石を発症し、京王杯SCを回避した
トーセンラーが、活気あふれる動きで栗東CWを力走。先行する
エアラギオール(6歳1000万下)を直線で楽々とかわし去り、余力十分の手応えで大差先着を果たした。
6F81秒4-37秒7-12秒3に、騎乗した武豊は「前半はかなり行きたがったけど、何とか我慢。直線に向いてからの反応は良かった」と内容に満足げ。藤原英師も「けさは若干馬場が重たかったのかな? それでも、息が乱れていなかったのが良かった」と仕上がりに合格点を与えた。
京都記念からの始動は昨年と同じだが、今年は天皇賞・春ではなく、安田記念を選択した。前哨戦を回避する誤算はあったが、武豊は「間隔があいていても大丈夫」ときっぱり。良績のない東京コースにも「強くなってからは右回りしか走っていない。問題はないと思う」と意に介さない。
狙うは昨秋のマイルCSに続く二度目のマイルGI制覇。指揮官が「世界一の馬(
ジャスタウェイ)も出てくるが、負かすつもりで」と意欲を口にすれば、主戦も「チャンスがある1頭。僕自身、春のGIで全くいい仕事ができていない。頑張りたい」と気合十分。ここ一番で輝きを放つ。