栗東坂路のナヴィオン(右)はやや不満の残る攻め内容
名伯楽は“おかんむり”だった。栗東坂路で追われた
ナヴィオンに、見届けた橋口師は「動きが思っていたよりも悪かった。しまいも12秒台で上がってこないと」とバッサリ。愛馬のふがいない攻め内容に、いらだちを隠そうともしなかった。
道中はしっかり馬体を併せて、最後にスッと抜け出す。そんな師の描く形とは裏腹に、
スクワドロン(5歳500万下)を2馬身ほど後ろから追走。馬場が少し悪かったとはいえ、前を行く僚馬との差をなかなか詰められず、結果的に単走の形で1馬身遅れのゴールとなった。4F53秒3-39秒5-13秒4と、時計にもラスト1Fの失速ぶりが表れている。
「(併せるという)指示を守っていないんだから。それにしても、もっと動くイメージを持っていたけどね。体調や見た目は変わりないし、好レースは期待している。ただ、きょうの動きに関しては…憂うつだよ」と指揮官は“泣き”のコメントを並べた。
しかし、厳しい
ジャッジは大きな期待の裏返しでもある。渋った馬場に苦戦を強いられた朝日杯FS(11着)を振り返り「あれが実力なら、今までの戦績はウソになる。度外視したい。今週末は天気がいいみたいだし、良馬場なら」と反撃に意欲。真価が問われる一戦で、最高のパフォーマンスを見せつけたい。