横山典弘騎手が騎乗して日本ダービーの1週前追い切りを行ったミュゼエイリアン(撮影:佐々木祥恵)
5月31日(日)に東京競馬場で行われる日本ダービー(GI・芝2400m)に出走する美浦所属馬の1週前追い切りが行われた。
■5月20日(水)追い切り
タンタアレグリア(牡3・美浦・国枝栄)について、国枝栄調教師。
「今週は4馬身くらい後ろから
シュガーヒル(牡6・1000万下)を追いかけて、終いは併入しました。坂路は少し重かったですし、時計的にはちょうど良いと思います。手応えは良かったですし、順調ですね。来週は坂路ではなくコースでやる予定です」
コメート(牡3・美浦・土田稔)について、嘉藤貴行騎手。
「前走の皐月賞(GI・10着)は良い位置取りで特に不利もなく競馬ができましたが、外枠の分、ポジションを取るまでに脚を使っているので、欲を言えばもう少し内枠なら良かったかなとは思います。そういう意味でもまだ改善の余地はあるでしょうし、もう少し上手に乗れるのではないかと思います。
先週の追い切りは坂路で脚ならし程度だったのですが、元々時計が出る馬ですし、思いのほか時計が出ていました。それでも無理せずに出た時計なので、問題ないでしょう。今週は終いの時計がかかっていましたが、時計のかかる馬場でしたし、他の馬と比べると速いと思います。息も良かったですし、
テンションも上がらず順調ですね。トラブルらしいトラブルが本当にない馬です。来週も僕が乗って、調整程度にサラッとやる予定です。なるべく内枠を引いて、好位で競馬をしたいですね。操縦性の良い馬ですし、距離も大丈夫だと思います」
■5月21日(木)追い切り
ミュゼエイリアン(牡3・美浦・黒岩陽一)について、黒岩陽一調教師。
「今週は感触を確かめてもらうのに、横山(典)騎手が騎乗してウッドチップコースで追い切りました。前半はリズム重視で終いをしっかりやりましたが、予定通りにできたと思います。以前乗った時よりも
バランス良く走れるようになって、その分終いもしっかり反応できるようになったと、ジョッキーも良さを感じ取ってくれたようです。成長途上ですけど、ここに来ての成長は著しいですし、距離も大丈夫だと思いますので、楽しみを持って送り出したいです」(取材・写真:佐々木祥恵)