少し掛かる面があるので1200mのペースは合っていそうなショウナンアチーヴ(撮影:佐々木祥恵)
日曜日に福島競馬場で行われるバーデンバーデンC(3歳以上オープン・芝1200m)と、中京競馬場で行われるジュライS(3歳以上オープン・ダ1800m)に出走する美浦所属各馬について、関係者に取材した。
・バーデンバーデンC
ショウナンアチーヴ(牡4・美浦・国枝栄)について、国枝栄調教師。
「今週(7/15)は前半少しゆっくり行って、終い重点の追い切りをしました。時計的には十分だと思います。今は少し掛かる面もありますから、1200mのペースは合っていると思いますね。あとはうまく脚が溜まって、終いビュッと伸びることができれば良いですね」
カハラビスティー(牝6・美浦・伊藤大士)について、宗像照男調教助手。
「先週はしっかりと追い切っていますし、今週(7/15)の時計はさほど目立ちませんが、このくらいやれれば十分だと思います。このレースを目標にやってきて良い仕上がりですね。福島でも勝っていますし、52キロのハンデを生かして好勝負をしてほしいです」
コウヨウアレス(牡6・美浦・古賀慎明)について、古賀慎明調教師。
「前走のパラダイスS(OP・12着)を使って状態は上向きです。近走は追い出してからの伸びが今ひとつなので、今回はブリンカーを装着します。調教ではブリンカーの効果を感じましたし、レースでも良い方に出てくれれば良いですね。この馬の力を出せれば通用すると思います」
プリンセスメモリー(牝8・美浦・高橋義博)について、高橋義博調教師。
「前走の京王杯SC(GII・18着)後も在厩で調整してきました。今週は坂路でまずまずの時計で動きましたし、良い仕上がりでレースに臨めそうです。一瞬の切れ味を生かすタイプですから、54キロのハンデをうまく行かせればチャンスはあるでしょう」
ペイシャオブロー(牡3・美浦・菅原泰夫)について、菅原泰夫調教師。
「前走のファルコンS(GIII・15着)後は放牧に出して休養させました。だいぶ大人っぽくなって帰ってきましたね。攻め馬も良い動きでした。今回は初の古馬相手なので強気なことは言えませんが、51キロの軽量を生かしてどこまでやれるのかという期待はあります」
・ジュライS
ベルゲンクライ(牡5・美浦・高橋文雅)について、高橋文雅調教師。
「前走のアハルテケS(OP・2着)はマイルで距離が短かったですが、好走してくれました。今回1800mに距離が延びるのはプラスです。中京では終いの勝負に徹することができると思いますので、自分の形に持ち込めればと思います。馬に硬さもなく、状態は良いので期待しています」
サウンドトゥルー(セン5・美浦・高木登)について、宗方調教助手。
「前走のアハルテケS(7着)や3走前のオアシスS(OP・3着)もそうでしたが、東京ダート1600mの芝スタートのレースではかなり置かれてしまいます。今回のようにスタートからダートコースの方が良いですし、直線が長いコースもイメージにピッタリです。前走は置かれてしまったので、それを挽回するために気合いをつけていった分、最後に響きましたね。2走前の平安S(GIII・6着)の時も強いメンバー相手にあのくらいやれましたし、状態も維持していますからここも大崩れはしないと思います」
アメリカンウィナー(牡6・美浦・戸田博文)について、戸田博文調教師。
「8ヶ月の休み明けで1度使った後に、函館に運びましたが出走できずに戻ってきました。その分、万全ではないかもしれませんが、動きは問題ないです。東京に実績がありますので左回りは問題ないですね」(取材・写真:佐々木祥恵)