「第35回小倉2歳S・GIII」(芝1200m)は6日、小倉11Rに14頭で争われ、単勝1.5倍の圧倒的な1番人気
シュウジ(栗東・橋口弘)が完勝。無傷の3連勝で重賞初制覇を飾った。スタートひと息で後手に回る形になったものの、二の脚を利かせて勝負どころでは好位のインを確保。離して逃げた
オフクヒメ(7着)を4コーナーで楽々と抜き去り、直線はまさに独壇場。後続を全く寄せ付けることなく、悠々とゴール板を駆け抜けた。勝ちタイムは1分8秒9。2馬身半差の2着は7番人気の
サイモンゼーレ、さらに首差の3着には6番人気の
レッドラウダが入った。
初コンビとなった岩田は「すごく落ち着きがあったし、
パワーも瞬発力も
スピードも兼ね備えている。暮れにはGIもある。大きいところを狙ってほしいね」と声を弾ませる。前日は
アドマイヤエイカンで札幌2歳Sを勝ち、自身初の2日連続重賞Vも達成。5年ぶりの小倉参戦で結果を出し、「幸せです。昨夜は久々の小倉で胸がザワザワして眠れませんでした」と笑顔だ。
来年2月末で定年する橋口弘師にとっては最後の夏の小倉。「相当、自信を持っていたけど、出遅れた時はひやっとした。雨を心配したが、馬力で押し切ってくれたね」と愛馬をたたえる。小倉開催の重賞10勝目とし、逆転で開催リーディングにも輝いた。「大好きな小倉で10個も重賞を勝てた。開業した時から地元(宮崎県出身)で活躍したい気持ちは強かったからね」と頬を緩めた。
今後は朝日杯FS(12月20日・阪神、芝1600m)を最大目標に調整予定。「一番得意なのは千二だろうけど、乗り役もマイルは大丈夫だと言っていた。賞金も十分加算したし、じっくりと考えたい」と師。GI制覇を見据え、連勝街道を突き進む。