レッツゴードンキは栗東坂路で躍動感あふれる動きを披露
走ることに前向きな桜の女王がこの日もまた、自分らしさ全開でウッドチップをはじき飛ばした。
気を抜く素振りは一切見せない。栗東坂路のラスト400m。僚馬
メイショウラリマー(4歳500万下)の姿を視界にとらえた
レッツゴードンキは、その差を縮めようと四肢を動かす。単走ながら旺盛な闘争本能が躍動感に満ちた加速を生んでいく。坂上に向かって11秒8-12秒2でフィニッシュ。全体時計は4F51秒0(3F36秒9)で最終リハを完了した。
動きを見届けた梅田師は「前の馬を追いかける形になったので、思っていたよりタイムは速くなりましたが、無理をしたわけではありませんからね。良かったと思います」とうなずきながら、「多少体には余裕はありますが、恥ずかしいレースはしないと思います」と続け、桜花賞馬の誇りをにじませた。
2冠奪取に挑んだオークスは10着。ゲートで長く待たされて、平常心を失ったことが全て。「引っ掛かってしまって全く力を出せませんでしたからね。それでも、よくあそこまで持ってくれたと思います。改めて、という気持ちでいるんです」と前を向く。そのダメージは少なくなかったが、時間をかけて立て直し、右肩上がりの下地はできた。逆襲の舞台となる秋華賞へ。まずは思い出の仁川で輝きを取り戻す。