サトノダイヤモンドなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

2015年12月17日 12:01

全体の数字は目立たないが、ラスト1Fの動きが先週とは違うサトノダイヤモンド(右、撮影:井内利彰)

 今週の栗東は15日夜から16日の調教開始時刻前までが雨。かなりの雨量だったので、運動場にも水たまりがたくさんできていたくらい。また、調教時間中にも少し雨が降るような状況もあったので、雨が馬場に与えた影響はそれなりにあった。

 昨日のトレセンニュースでもお伝えしたが、16日は朝日杯FSの最終追い切りだけでなく、有馬記念やホープフルSの1週前追い切り、東京大賞典の追い切りなどがあり、年末までこの忙しい状況が続きそう。

 気温に関しては、16日は暖かいくらい。17日は例年通りくらいの冷え込みだったが、8時をすぎて、太陽が昇り始めると、直射日光で暑く感じることもあるくらい。

【坂路/4F51.9秒】
 16日。一番時計はグァンチャーレ(栗東・北出成人厩舎)の4F50.7秒。これに続いたのが、フルールシチー(栗東・西園正都厩舎)の4F50.9秒。4F50秒台はこの2頭だけだが、4F51秒台の頭数は非常に多く。雨の影響は受けていないといってよいだろう。前記グァンチャーレが3F目に11.6秒をマークしたり、シュウジ(栗東・橋口弘次郎厩舎)が4F目に11.7秒をマークしているように、脚をためて走ることができれば、破格のラップを刻むこともできる馬場。

 この日は前走菊花賞3着のリアファル(栗東・音無秀孝厩舎)が、有馬記念(12月27日・中山芝2500m)の1週前追い切りを行っている。併せた相手がブラックスピネルだったこともあり、最後は手応えで見劣るような感じだったが、2週前追い切りの先週に比べるとラップの踏み方が全然違う。今回は加速ラップを踏んでおり、脚の使い方は今回がベスト。仕上がりに関しては、問題なく大一番を迎えることができそう。

 先週の馬場差が「±0.0秒」。今週は雨こそ降ったものの、全体的な時計の出方を見ると、それが与えた影響はないといってよい。むしろ、先週と比較しても、今週の方が少し時計が速く出ている印象なので、16日、17日とも『-0.1秒』の馬場差で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 同じウッドチップ馬場でも雨の影響を受けているのが、Cコース。12月7日に凍結防止剤が散布されているので、それと雨との関係が時計を要する馬場に変化した要因になっていると思われる。

 16日は有馬記念に出走予定の馬も多く追い切っているし、ホープフルS(12月27日・中山芝2000m)に出走予定のバティスティーニ(栗東・松田国英厩舎)の追い切りなどもお伝えしたいところだが、先週に続いて、サトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)を取り上げた。

 12月26日(土)阪神芝2000mの2歳500万下に出走を予定。この日はクラージュドールとの併せ馬だったが、先週以上に反応の鋭いところを見せて、時計は6F86.9〜5F70.7〜4F55.6〜3F40.7〜1F12.0秒。全体の数字は目立たないが、ラスト1Fの動きは先週と全然違う。双眼鏡越しに唸ってしまっただけに、来週はどんな動きをしてくれるか楽しみ。

 先週の馬場差が「±0.0秒」。さすがに今週は基準時計よりも時計を出しにくい馬場。よって馬場差は16日、17日とも『+0.1秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は朝日杯FSの出走を予定しているイモータル(栗東・須貝尚介厩舎)を筆頭に追い切り頭数が多かった。水分をたっぷり含む芝だったので、スピードがマックスになるゴール前では大きな芝の塊が飛ぶような状態。よって、16日の馬場差は『+1.0秒』、馬場が乾いた17日は『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は常連のドコフクカゼ(栗東・友道康夫厩舎)をはじめとして、時計の出る馬が追い切りを行ったので、5F61秒台も珍しくない。水分を含んで走りやすい状態だったことは間違いないだろう。よって馬場差は16日、17日とも『-1.5秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・写真:井内利彰)

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