前走羽田盃は9着、コンビ5戦目でダービー勝利を目指す(撮影:高橋華代子)
TCK全面協力のもと、netkeibaで実施中のトゥインクルレース30周年企画のキャンペーンボーイに就任している、大井の帝王・的場文男騎手。6月8日に行われる東京ダービー(大井・2000m)は、NARグランプリ2歳最優秀牡馬2015を受賞したアンサンブルライフ(浦和・小久保厩舎)で挑む予定だ。
的場騎手はこの東京ダービーに過去34回騎乗しているが、最高着順は2着が9回。まだ勝ったことがないのはあまりにも有名で、TCKの七不思議の一つとも言われている。
先日の大井記念はケイアイレオーネを勝利にエスコート。同一重賞勝利(南関東)を9勝、自身が持つ重賞最年長勝利記録を59歳8か月に更新し、ダブル記録を達成したばかり。今年9月7日に60歳の誕生日を迎えるが、若さあふれる騎乗は多くの人たちを魅了し続けている。
的場騎手&小久保厩舎の東京ダービーでのタッグは、5年前のキスミープリンスが3着、昨年はパーティメーカーが2着だった(優勝は小久保厩舎のラッキープリンス)。3度目の正直となるのか大きな注目が集まる。
【的場騎手のコメント】
「大井記念は9回も勝たせてもらっているのに、東京ダービーは2着9回ですが、もちろん勝ちたいレースです。当日の折り合いと馬場の状態は鍵ですね。それがクリアできれば力は通用すると思います。自分なりに精一杯頑張ります!」
【小久保調教師のコメント】
「一般的にレースは期待と不安が半々なんでしょうが、的場さんが乗ってくれるからこそ、期待と楽しみしかありません。最近の成績はよくないですがダービーを勝てる力のある馬だと思うし、恥ずかしくないレースができるように仕上げていきます」
(取材・文・写真:高橋華代子)