アイビスSD優勝馬セイコーライコウ ホーストラスト北海道に移動

2016年08月02日 17:20

7月31日にNPO法人ホーストラスト北海道に到着したセイコーライコウ(写真提供:ホーストラスト北海道)

 2014年のアイビスサマーダッシュ(GIII)に優勝したセイコーライコウ(セン9)が、7月14日付けで競走馬登録が抹消された。通算成績は37戦7勝。函館SS(GIII)の14着が最後のレースとなった。

「ここまで頑張ってくれましたし、オーナーとも相談して、乗馬ではなく養老牧場で余生をと考え、ホーストラスト北海道に連絡を取りました。美浦近郊の牧場で去勢手術を終えて状態も落ち着きましたので、7月30日に北海道へと出発しました」

 と同馬を管理してきた竹内正洋調教師は、これまでの経緯を教えてくれた。

「開業してすぐにあれだけの馬が厩舎に来てくれて、重賞の舞台にも立つことができました。本当にありがたかったですね。ウチに来た時には年齢も重ねていましたし、自分の世界を持った馬でした。人間がどうこうするというのではなく、自ら勝手に走ってくれたという感じです(笑)。『俺に逆らうな』みたいなところもあって、先生のような存在でもありましたね。北海道で幸せに過ごしてほしいです」と竹内師は、セイコーライコウへの思いを語った。

 北海道岩内郡にあるNPO法人ホーストラスト北海道には、7月31日の午前5時頃に無事到着した。毎年のように函館SSに直前輸送で出走していた同馬だけに輸送は慣れているのか、目立った疲れは今のところ感じさせず元気だという。

「6月に新しく仲間に加わったローマンエンパイアと向かいの馬房なのですが、お互い顔を伸ばして鼻づらを合わせていました(笑)。他の馬のケースだと、来たばかりで鼻を合わせると、結構騒ぐのですけど、セイコーライコウは去勢したのもあるのか、意外と大人しくして、お向かい同士、仲良くしていますね」とホーストラスト北海道の酒井政明さん。

「着いたばかりなので何日かは放牧に出さずに馬房で様子を見るのですけど、慣れてくると本来の性格が出てきたりもするので、また印象が変わるかもしれないですね(笑)」(酒井さん)

 脚部不安で2年余りのブランクがあるものの、9歳まで現役で走り続けた同馬だけに、第二の馬生を北の大地で伸び伸びと過ごしてほしい。そして放牧地に出て他の馬たちと過ごすようになったセイコーライコウが、どのような素顔を見せてくれるのかも楽しみにしたい。

※セイコーライコウは、スポンサー募集中です。

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