10日、船橋競馬10Rなすび特別(ダート1600m)で、本来課せられるはずの負担重量より、1kg軽い重量で出走した馬が勝つという珍事が起きた。
勝った馬は、1番人気に支持されたトムコリンズ(牡5、船橋・山浦武厩舎)。前走の特別戦を勝ち上がっており、本来なら57kgのはずが、実際には出馬表に表記された通りの56kgで出走して快勝した。10R締め切り後の発走直前に、当該レースに関わっていない調教師から指摘があったが間に合わず、レースが成立し、払い戻しも通常通り行われた。
南関東では、開催のほぼ2週間前に出走申し込みがあった馬の収得賞金を元に番組賞金を算出。それを元にしてクラス編成が行われ、決められた賞金算定日を過ぎて他場所のレースに出走して勝った場合は、条件戦なら1kg、特別戦なら2kgを加増し、勝つ前にクラス編成されたレースに出走する勝ち得制度というものがある。今回の事故は、担当者が平場勝ちと誤認したため、浦和の特別勝ちの加算賞金が少なかったことで生じた。