15日、中山競馬場で行われた京成杯(GIII・芝2000m)は、北村宏司騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝130円){horse=2003110004:ジャリスコライト}(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)が先団を見ながらレースを進めると、直線に向いてケタ違いの末脚を繰り出し、つれて追い込んできた5番人気トウショウシロッコに1.1/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分03秒2(稍重)。さらに1.1/4馬身差の3着には4番人気ネヴァブションが入った。
勝ったジャリスコライトは、父ファンタスティックライト、母Chancey Squaw(その父Chief's Crown)という血統の米国産馬。半兄に01年香港C(香G1)勝ち馬で、GI・6勝(海外含む)を挙げたアグネスデジタル(父Crafty Prospector)、04年毎日杯(GIII)を2着と好走したシェルゲーム(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)がいる。デビュー戦(東京・芝1800m)では、上がり33.8秒の末脚で快勝。続けて臨んだいちょうS(2歳OP・芝1600m)でも、道中で他馬に挟まれたりとチグハグなレース運びながらも、力の違いを見せつけ連勝した。力強いレース内容が評価され、前走の朝日杯フューチュリティS(2歳牡牝、GI・芝1600m)では1番人気に支持されたが、レースではテン乗りだったK.デザーモ騎手がレース中にムチを落とすアクシデントに見舞われ、フサイチリシャール(牡3、栗東・松田国英厩舎)の前に3着と敗れていた。今回の勝利で重賞初制覇、通算成績は4戦3勝となった。
鞍上の北村宏司騎手、管理する藤沢和雄調教師共に同レース初制覇。北村騎手は、キングストレイルで制した05年セントライト記念(GII)以来の勝利で、JRA重賞通算8勝目。藤沢調教師は、ウインラディウスで制した05年富士S(GIII)以来の重賞制覇で通算75勝目となった。