先週で東京開催が終了し、今週より福島開催が開幕する。先週は
モカチョウサン(父
オルフェーヴル)がデビューし4着、
スワーヴエドワード(父
エイシンフラッシュ)が新馬勝ちを飾るなど新種牡馬産駒の活躍が目立ったが、今週も開幕週から新種牡馬産駒を含む初戦から楽しみな馬が揃っている。
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オーヴァーライト(牡、父ヘニーヒューズ、母オーヴァーアンダー、美浦・手塚貴久厩舎)
3代母は米G1の勝ち馬。その産駒にフレンチデピュティがいる。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で調整され、6月7日に再入厩。先週の21日にはウッドチップコースで長めから追われ、3歳馬を相手に追走して先着と負荷を掛けた。「気が勝っているし、調教の動きを見てもピッチ走法のタイプ。いかにもダートの短距離が合いそうだし、初戦から楽しみ」と手塚貴久調教師。7月1日、福島のダート1150mを内田博幸騎手で予定している。
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デュークストリート(牝、父
オルフェーヴル、母クォリティシーズン、美浦・中舘英二厩舎)
トワイニング産駒の母はダートの短距離戦で通算3勝。半兄に現2勝の
テンザワールド、伯母にアイビスサマーダッシュ2着の
ティエッチグレースがいる。ゲート試験に合格後は山元トレセンで基礎体力の強化を図り、6月に入ってから再入厩。仕上がり自体は順調そうだ。「今のところは素直で気難しさはない。ゲート試験の出も速かったし、いい
スピードがありそう」と中舘英二調教師。7月1日、福島のダート1150mを予定している。
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フェリーチェ(牝、父
モンテロッソ、母タイキキララ、美浦・菊沢隆徳厩舎)
父はドバイワールドカップ(2012年)の勝ち馬。現2歳世代が初年度産駒となる。祖母の
タイキステラは通算6勝。一族からは
シンコウラブリイをはじめ、タイキエルドラドやタイキトレジャーなどの活躍馬が多く出ている。当初は東京の1400mで使い出すプランもあったが、福島の開幕週に目標を切り替えてきた。「小気味よくて素軽いし、シャシャっと動く。
スピードタイプだし、小回りの福島は合いそう」と菊沢隆徳調教師。7月1日、福島の芝1200mを横山典弘騎手で予定している。
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ムーンライトナイト(牝、父ステイゴールド、母ポーレン、美浦・久保田貴士厩舎)
母は愛GIIIの勝ち馬。ゲート試験に合格後も在厩して追い切りの本数を重ねてきた。先週の6月21日にはウッドチップコースでビシッと追われ、3歳馬を追走して先着を決めている。「順調に乗り込んできたし、水準以上の時計で動けている。気のいいタイプで初戦から自分の力は出せそう」とのこと。7月2日、福島の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。
(取材・文:竹之内元)