叔父にローズキングダム、ロサグラウカがデビュー/関東馬メイクデビュー情報

2017年11月13日 18:00

福島の芝2000mを石橋脩騎手でデビュー予定のロサグラウカ(撮影:竹之内元)

 先週は2歳重賞デイリー杯2歳Sが行われ、ビリーヴの仔ジャンダルムが2連勝で重賞制覇。メイクデビューはステファノスの全妹フィニフティや、良血ダノンフォーチュンなどがデビュー。どちらも人気に応え快勝し、今後のクラシック戦線に向けて注目となりそうだ。

 今週も先週に引き続き3場でメイクデビューが行われ、有力馬が多数デビューを予定している。

◆エルディアマンテ(牝、父キングカメハメハ、母ディアデラノビア、美浦・国枝栄厩舎)

 サンデーサイレンス産駒の母はフローラSなど重賞3勝、オークス3着などGIでも活躍した。兄姉もディアデラマドレ(府中牝馬Sなど重賞3勝)、ディアデルレイ(マーチS2着)、サンマルティン(小倉記念2着)、ドレッドノータス(京都2歳S)が重賞戦線で活躍している。9月にいったん入厩した後、放牧を挟んで帰厩。ここまで調整は順調に進んでいる。「体つきは小柄だけど、軽い走りで気持ちにも前向きさがある。もう少し馬体に張りが出てくるといいけどね。動き自体は悪くないし、まだまだ良くなりそう。いいモノはあると思うし、血統的にも楽しみ」と国枝栄調教師。11月18日、東京の芝1600mをC・ルメール騎手で予定している。

◆ミッキーポジション(牡、父ディープインパクト、母ポジションリミット、美浦・菊沢隆徳厩舎)

 母は米GII(ダート6.5F)の勝ち馬。じっくりと乗り込み、ここ2週はウキヨノカゼやダイワキャグニーと併せるなど中身の濃い稽古を積んでいる。「まだ体形的に緩さがあるけど、じっくりと段階を踏んで調教のピッチを上げてきた。繊細というか、初めての環境だと用心するようなところがあるけど、軽い馬場で良さそうなタイプ。競馬を教えながら大事に育てていきたいですね」と菊沢隆徳調教師。11月19日、東京の芝1800mを横山典弘騎手で予定している。

◆ラブセイナ(牝、父ディープインパクト、母エルメスティアラ、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)

 2016年の皐月賞馬に輝いたディーマジェスティの全妹。今秋の京王杯2歳Sを制したタワーオブロンドンとは、いとこの間柄になる。「ディーマジェスティを小さくしたようなタイプ。いいキャンターをするし、走り方を見ていても素質は感じる。馬体の維持がポイントになりそうだけど、良馬場で力を出せれば楽しみ」と篠原調教助手。11月18日、東京の芝1600m(牝馬)を蛯名正義騎手で予定している。

◆レッドベルローズ(牝、父ディープインパクト、母レッドファンタジア、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 牝系にはアメリカのGIウイナーが並ぶ。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、10月末に再入厩。そこまで目立つ時計は出していないが、順調に追い切りの本数を重ねてきた。「最初に入厩したときは体力的に動き切れなかったけどね。戻ってきてからは以前よりも動けるようになったし、この馬なりに良くなっている。素直で変な癖もないし、いい感じで送り出せると思う」と鹿戸雄一調教師。11月18日、東京の芝1600m(牝馬)を福永祐一騎手で予定している。

◆ロサグラウカ(牝、父ルーラーシップ、母ローザブランカ、美浦・尾関知人厩舎)

 祖母が重賞2勝(フィリーズR、マーメイドS)、GIでも2着3回と活躍したローズバド。現5歳の異父姉にバンゴール(5勝)、叔父にローズキングダム(朝日杯FS、ジャパンCなど重賞5勝)がいる。「現状でバンゴールよりも馬格があるし、雰囲気はいいですね。前向きで乗り味もいいようだし、血統的にも素質はありそう。ある程度、距離はあったほうがいいタイプだと思います」と尾関知人調教師。11月18日、福島の芝2000mを石橋脩騎手で予定している。

(取材・写真:竹之内元)

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