6日、新潟競馬場で行われた新潟大賞典(GIII・芝2000m)は、四位洋文騎手騎乗の1番人気オースミグラスワン(牡4、栗東・安藤正敏厩舎)が、道中最後方追走から直線外に出して鋭く伸び、2番手追走から抜け出した11番人気カナハラドラゴンに2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分59秒1(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には、後方から脚を伸ばした15番人気エルカミーノが入った。
勝ったオースミグラスワンは、父グラスワンダー、母ホッコーオウカ(その父リンドシェーバー)という血統。半姉に04年府中牝馬S(GIII)など重賞4勝を挙げ、04、05年エリザベス女王杯(GI)で2着だったオースミハルカ(父フサイチコンコルド)、半兄に01年小倉2歳S(GIII)2着のオースミエルスト(父ウォーニング)がいる。04年10月のデビュー戦で初勝利。その後3戦は2着が続いたが、5戦目で2勝目を挙げると、続く05年ゴールデンブーツT(1000万下)でも1着。重賞初挑戦となった前々走の06年中京記念(GIII)は9着に完敗し、前走の大阪-ハンブルク(OP)では1番人気に支持されるも3着に敗れていた。通算成績11戦5勝(重賞1勝)。
鞍上の四位洋文騎手は、ヤマニンシュクルで制した中山牝馬S(GIII)に続く今年のJRA重賞2勝目で、通算45勝目。管理する安藤正敏調教師は、オースミハルカで制した04年府中牝馬S(GIII)以来のJRA重賞通算10勝目となった。