毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【金鯱賞(中京芝の傾向)】
中京芝は開幕週。週中の雨の影響もあり、土曜の芝は稍重で終日行われた。1月開催から間もないが、洋芝はシート養生で順調に成長している。
ただ、土曜時点で雨の影響が残って多少時計は掛かっている。古馬準オープンのメイン11R・トリトンS(芝1400m)を3番手から抜け出して勝ったスターオブペルシャが1分21秒7。7R・古馬500万下(芝2000m)を逃げ切ったブラックジェイドの2分0秒9は速いが、8馬身離された2着クリデュクールは2分2秒2と「未勝利戦並み」の時計だった。
土曜に行われた芝5レースの勝ち馬の最終4角位置は「3番手、1番手、1番手、4番手、3番手」。後方からの差しは届かず、先行〜好位組が活躍した。日曜は引き続き好天予報で、土曜より時計が出やすくなるのは確実。乾くことで、土曜よりも差し馬の瞬発力が生きやすくなることも考えられる。ただ、少頭数の金鯱賞に限って言えば、馬場傾向はさほど関係なく、純粋な力勝負の様相。