一瞬にして相手を追い抜くもまだまだ伸びしろを感じさせるラッキーライラック(写真中央、撮影:井内利彰)
今年の初戦、チューリップ賞も勝利で飾り、無傷の4連勝となったラッキーライラック(栗東・松永幹夫厩舎)。桜花賞(4月8日・阪神芝1600m)では断然の1番人気になることが予想されるが、その1週前追い切りを今朝28日に行っている。
朝一番のCWコース。追い切りが集中した開門直後から数分経った頃にウォルビスベイとともに入場。6F標識の地点で2秒近く追走する形だったが、行きたがる様子などは全くない。いつもと変わらない、ゆったりとしたフットワークで前を見ながら追走していく。
ラップが速くなったのは3コーナーを過ぎたあたりから。ここで前にしっかりと追いついていって、最後の直線は内から抜けてくるだけという状態。これまでと変わらない鋭い反応を見せて、一瞬にして相手を追い抜いて引き離した。
相手も好調なので、最後は食い下がってきたが、それでもきっちり先着のゴール。時計は6F82.2-5F67.2-4F52.4-3F38.3-1F11.6秒と終いが素晴らしい時計。抜け出すと、それ以上に相手を引き離そうとしないところにまだまだ伸びしろを感じる。追い切りを見ていても、まだ底を見せていないだけに、次のパフォーマンスが楽しみで仕方ない。
(取材・文:井内利彰)