豪州移籍2戦目で2着と健闘したアンビシャス(提供:Racing Victoria)
31日、オーストラリアのローズヒルガーデンズ競馬場でG1・タンクレッドS(芝2400m・1着賞金87万豪ドル)が行われた。このレースは近年「ザ・BMW」という名称で知られていたが、今年からスポンサーが起亜自動車になり、古くからのレース名に戻っている。
レースは9頭立てで行われ、4コーナーで外から進出したアルマンダン(セン8、K.マカヴォイ騎手、豪・L.ハウリー厩舎)が、最後の直線での壮絶な叩き合いを制して優勝。2016年メルボルンC以来のG1制覇を果たした。
アルマンダンから1.1/4馬身差の2着には、日本からの移籍2戦目を迎えたアンビシャス(牡6、C.ウィリアムズ騎手、豪・A.フリードマン厩舎)が入った。惜しくもG1初制覇はならなかったものの、直線では内から鋭く伸びて、フーショットザバーマン(セン9、T.アングランド騎手、豪・C.ウォーラー厩舎)との2着争いを短頭差で制した。
なお、1番人気に推されていたゲーロショップ(セン7、M.ザーラ騎手、豪・D.ウィアー厩舎)は、フーショットザバーマンからアタマ差の4着に敗れている。
アンビシャスは父ディープインパクト、母カーニバルソング(その父エルコンドルパサー)という血統。日本では栗東・音無秀孝厩舎の管理馬で2016年の大阪杯優勝などの実績を残し、昨年9月23日にJRAの登録を抹消。豪州移籍初戦となった前走のオーストラリアンCは9着と敗れていたが、2戦目の今回で一気に巻き返し、豪州でも実力の片鱗を見せた。