豪州でもブームを巻き起こしているディープインパクト(撮影:田中哲実)
4月9日から11日までシドニーで行われた「イングリス・イースター・イヤリングセール」で、100万豪ドルを超える価格で落札され、最も注目を集めたのが、アロウフィールド・スタッドから上場された2頭のディープインパクト産駒だった。
ウィンクスの調教師で知られるクリス・ウォーラー師のウォーラー・レーシングが110万豪ドルで購買したのは、母アルヴァータの牝馬。そしてもう1頭は、ドバイ王族の一族であるシェイク・モハメド・ビン・ハリファ・アル・マクトゥームが100万豪ドルで購買した母チャーミングエステルの牝馬である。
今、オーストラリアの生産業界はディープインパクトブームが巻き起こっている。例えば、先日25連勝を果たしたウィンクスの母ヴェガスショーガールは、豪州の生産シーズンに合わせて日本に渡り、ディープインパクトが交配されることになっている。
ヴェガスショーガールの所有者ジョン・キャミラリ氏と、ウィンクスが繋養されているセゲンホー・スタッドのゼネラルマネージャーであるピーター・オブライエン氏のタッグによると、この豪州最高クラスの繁殖牝馬は、ディープインパクトを受胎した後に帰国させる予定で、来年新たなディープインパクト産駒が豪州で誕生することとなる。(記事提供:Racing Victoria)