加速ラップで惚れ惚れする動きを見せてくれたワグネリアン(写真1番奥、撮影:井内利彰)
前走皐月賞は7着に終わったワグネリアン(栗東・友道康夫厩舎)。前走後も栗東在厩のまま調整されており、今朝9日は日本ダービー(5月27日・東京芝2400m)へ向けた2週前追い切りを行っている。
馬の少ない時間帯のCWコースへ、ルタンデュボヌール、インヴィクタと入場して、前に2頭を見る形でワグネリアン。鞍上には藤岡康太騎手(レースは福永祐一騎手)が跨っていたが、行きたがるところをうまくなだめながら、脚をためながら追走できていた。
ラップが速くなかったこともあり、頭を上げたり、前を追い抜いたりするシーンがあっても不思議ではない状況だったが、終始リズムよく追走できている。最後の直線は内から前へじわじわと追いついていく。この時の表情が闘志満々。
肩ムチで仕掛けられるとグンと伸びて、抜け出してからもう一発ムチが入ると更に加速。どこまでもギアが上がっていく動きは見ていて惚れ惚れする。時計は6F84.4〜5F68.7〜4F52.9〜3F37.8〜1F11.9秒と数字的に派手さはないが、とにかく見た目が印象に残る動きだった。
(取材・文:井内利彰)