父ロードカナロア、母シーザリオという血統のサートゥルナーリア(撮影:花岡貴子)
シーザリオの仔・サートゥルナーリアのデビュー戦は予定どおり6月10日(阪神・芝1600m、ミルコ・デムーロ騎手)の予定で調教が進められています。今週は1週前追い切りが行われたのですが、実にいい動き。併せ馬の相手に騎乗していた前川助手もその様子を間近で見ながら「抜群の動きでした」と絶賛していました!
その今朝の1週前追い切り、いろんなかたちで伝えられていまして、池江厩舎のペルシアンナイトを煽ったように見えたりもするのでちょっとわかりにくいのですが。
詳しく説明しますと、朝一番でウッドチップコースに池江厩舎のペルシアンナイトとサトノノブレスがいたのですが、その後方を角居厩舎の3頭がトーセンビクトリー、サートゥルナーリア、クリアザトラックの順でやってきたのです。
直線では、厩舎ごとに併せ馬の恰好になるのですが、双方のタイムからもわかるとおり、内・ペルシアンナイトと外・サトノノブレスの併せ馬に角居3頭が追いついてしまいまして、トーセンビクトリーは「前が詰まって出れない」(前川助手)状態になっていました。外のクリアザトラックもかかり気味。その中で元気よく抜け出したサートゥルナーリアが前の組のペルシアンナイトに追いつきそうに見えた、というわけです。
まとめると、結果的に2組の併せ馬が一緒にゴールすることになってしまい、並びは内からクリアザトラック、サートゥルナーリア、ペルシアンナイト、サトノノブレス、トーセンビクトリーの順でした。
さて。今朝の調教の様子ですが、前川助手によると「他の馬が後ろからつついても、折り合いもついています。元気もよくてバテる要素もない。この時期の2歳にしては体力があります」とのこと。追い切り前の運動中も小気味よく時折気持ちが入っている様子もうかがえました。ほんと、サートゥルナーリアについては繰り返しますが絶賛の声ばかりなのであります。
「初戦から行けそう」(前川助手)
という言葉が全てを物語っているでしょう。人気、凄いだろうなぁ。
(取材・文:花岡貴子)