4コーナーでは中団より前に位置していなければ、勝つのは至難
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【クイーンS(札幌の芝傾向)】
開幕週の札幌は今週晴天が続いたこともあり、芝は絶好の良馬場で行われた。例年の開幕週通り、前&好位組がやはり幅を利かせている。
ただ開幕日にレコードが出た昨夏と比べると、1800m換算で1秒ほど時計は掛かっている。芝が密に生え揃っていることもあり、極端に速くはない理想的な芝状態といえそうだ。
土曜は芝レースが7鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、5番手、5番手、3番手、2番手、2番手、1番手」。序盤は後方にいても、4コーナーでは中団より前に位置していなければ、勝つのは至難。
クイーンSと同じ芝1800m戦の11R・TVh賞(3歳以上1600万下)は2番手で流れに乗った2番人気スティッフェリオが早めに抜け出し、1分47秒2で完勝。テオドールが前半飛ばした昨夏(勝ち馬ハッピーユニバンス=1分46秒1)と比べて勝ち時計が遅いのは、昨夏との馬場差もある。
昨年クイーンSを逃げ切りVのアエロリットは1分45秒7のコースタイレコードだったが、土曜の時計の出方を見る限りはそこまで速くならない可能性が高い。