トーセンバジルには大きな期待が寄せられている(撮影:下野雄規)
トーセンバジル、アドマイヤロブソン、カシアス、ダノンロマン、ハッピーモーメントの5頭が、レーシング・ヴィクトリアが管轄する検疫施設「ウェリビー・インターナショナル・ホースケア」における2週間の輸入検疫を終えて、所属先の厩舎へ移動した。トーセンバジル、アドマイヤロブソン、カシアスはダレン・ウィーア厩舎へ、そして、ダノンロマンとハッピーモーメントは、アンソニー・フリードマン厩舎へ輸送され、いよいよ豪州デビューへ向けた準備に入る。
彼らを購入した豪州の馬主オジー・カヒア氏は、1歳馬や若い馬への投資よりもむしろ、既に実戦経験を積んでいる現役馬を海外から購入することに大変意欲的な方である。カヒア氏は、共同馬主として競走馬を所有しているが、トーセンバジルについては、今やグローバルな競馬産業に進出・拡大を図るユーロン・インヴェストメンツ・グループとシンジケートを組み、コーフィールドカップとG1メルボルンカップ(11月6日、芝3200m)に出走させることを目標に掲げている。
「5頭ともとても素晴らしい馬ですが、やはり別格なのがトーセンバジルですね。今後は、コーフィールドカップからメルボルンカップという路線を目指していきます。
誰もがトーセンバジルは良い馬だ、とおっしゃっていますが、私も実際に会って確信しました。昨年の香港国際競走ではハイランドリールの3着となり、日本の3200mが舞台の天皇賞・春でのパフォーマンスを見ても、間違いなく、この春のシーズンから大活躍してくれるでしょう」
豪州デビュー戦は、9月30日(日)にコーフィールド競馬場で行われる芝1800mのG1アンダーウッドステークスが良いのでは、とカヒア氏は考えているようだが、「デビュー戦については、管理している調教師と厩舎スタッフにお任せしたいと思います」と語った。(記事提供:Racing Victoria)