ルメール騎手を背に、キタノインパクトが府中開幕週に登場/関東馬メイクデビュー情報

2018年10月03日 18:00

ひと追い毎に良化を示しているキタノインパクト(撮影:竹之内元)

 先週の新馬戦は、当ニュースに取り上げたエアジーンが新馬勝ち。重馬場がハービンジャー産駒の当馬を後押しした部分はあるだろうが、外目を回って他馬をねじ伏せての完勝は先々期待が持てる内容だった。

 今週から開催が府中・京都に移るなか、近親に多数の活躍馬がいる2歳馬が続々とデビューを控えており、引き続き目が離せない。

◆キタノインパクト(牡、父ディープインパクト、母ボンバルリーナ、美浦・藤沢和雄厩舎)

 シンボリクリスエス産駒の母は2勝。おじにダイレクトキャッチ(共同通信杯2着、中日新聞杯2着)、ステラロッサ(スプリングS3着)がいる。ゲート試験に合格後は牧場で成長を促し、再入厩後は坂路を中心に追い切りを積んできた。9月23日、26日にはウッドチップコースで併せ馬を消化。目立つ時計は出していないが、ひと追い毎にムードが上昇している。

「ひと息入れたぶん、成長して戻ってきました。下(コース)でも手応え良く動けているし、ピッチを上げるに連れ、どんどん良くなっている感じ。いいところがありそうです」と津曲調教助手。10月7日、東京の芝2000mをC・ルメール騎手で予定している。

◆ダノンラスター(牡、父ディープインパクト、母プリンセスオブシルマー、美浦・堀宣行厩舎)

 母は2013年のケンタッキーオークスをはじめ、CCAオークス、アラバマS、ベルデーム招待SとアメリカのG1を4勝した。引退後はFasig-Tipton November Saleに上場され、社台ファームが最高値の310ドルで落札。日本で繁殖入りし、この馬が初仔になる。ここ2週はウッドチップコースで僚馬のブーザーと併せており、ひと追い毎に態勢が整ってきた印象だ。10月7日、東京の芝2000mをJ・モレイラ騎手で予定している。

◆ブーザー(牡、父マンハッタンカフェ、母マンドゥラ、美浦・堀宣行厩舎)

 2016年のセレクトセール(当歳セッション)に上場され、取引価格は7344万円。伯父にManduro(仏G1・ジャックルマロワ賞、英G1・プリンスオブウェールズS、仏G1・イスパーン賞)、従兄弟にワールドエース(マイラーズC、きさらぎ賞)がいる。ゲート試験に合格後は牧場で乗り込み、再入厩後も順調にメニューを消化。春に入厩した当時に比べると心身ともに成長しており、いいスピードがありそうなタイプだ。10月6日、東京の芝1400mをJ・モレイラ騎手で予定している。

◆ピンシェル(牡、父ルーラーシップ、母メジロドーベル、美浦・高橋文雅厩舎)

 メジロライアン産駒の母はオークスやエリザベス女王杯の連覇などG1を5勝。現在は繁殖生活を退いており、この馬がラストクロップになる。2歳上の全兄ホウオウドリームは現4勝。従兄弟にメジロマントル(鳴尾記念)、ショウナンラグーン(青葉賞)がいる。先週の追い切りには横山典弘騎手が初めて跨がり、3頭併せの最後尾から追走。道中のコントロールも利き、しっかりと動けていた。

「今のところは順調。現時点では言うことがないぐらい。まだ脚もとが固まっていないし、じっくりと進めてきたのは正解だったと思う。調教を進めていってもピリピリとしていないし、馬体には随分と中身が詰まってきた。デビュー戦に向け、いいイメージで持ってこられたと思います。血統的にも期待しています」と高橋文雅調教師。10月7日、東京の芝2000mを横山典弘騎手で予定している。

(取材・文:竹之内元)

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