気性的にも初戦から期待出来そうなレッドベルディエス(撮影:竹之内元)
先週の土曜5Rで行われた新馬戦(芝2000m)では祖母がエアグルーヴのランフォザローゼスとサトノダイヤモンドの全弟にあたるサトノジェネシスが出走。注目の良血馬対決はランフォザローゼスが勝利し、サトノジェネシスは惜しくも3着だった。
他にもダート路線でゴルトマイスターが3馬身半差の快勝を収めるなど、当ニュースで取り上げたデビュー馬が続々と勝ち星を収めており、今週も初戦から期待できる注目馬をご紹介。
◆ヴァンランディ(牡、父キングカメハメハ、母ハッピーパス、美浦・藤沢和雄厩舎)
サンデーサイレンス産駒の母は京都牝馬Sの勝ち馬。6歳上の全兄にコディーノ(札幌2歳S、東スポ杯2歳S)、3歳上の全姉にチェッキーノ(フローラS)、伯母にシンコウラブリイ(マイルCS)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、9月30日に再入厩。坂路とウッドチップコースを交え、じっくりと追い切りの本数を積み重ねてきた。
「牡馬のわりに小柄だけど、この血統らしく、いい意味で敏感な性格。キャンターに行けば力強さもあるし、ギアチェンジが速そう。そのあたりはコディーノを彷彿とさせる雰囲気だし、いい瞬発力がありそうです」と津曲調教助手。10月28日、東京の芝1800mをC.ルメール騎手で予定している。
◆レディマクベス(牝、父ハーツクライ、母レディオブオペラ、美浦・藤沢和雄厩舎)
Singspiel産駒の母は通算5勝、シルクロードS2着などスプリント路線で活躍した。10月11日にゲート試験をパス。坂路を中心に乗り込み、じっくりと仕上げられてきた。
「牝馬らしく、反応が速くて俊敏な動きをする。いいフットワークをしているし、走りそうな雰囲気を感じます」と津曲調教助手。10月27日、東京の芝1600m(牝馬)をJ.モレイラ騎手で予定している。
◆セントレオナード(牡、父ディープインパクト、母リリーオブザヴァレー、美浦・堀宣行厩舎)
母はフランスのG1馬。全兄にヴァンキッシュラン(青葉賞)、叔父にMubtaahij(オーサムアゲインS、UAEダービー)がいる。ゲート試験に合格後は社台ファームで乗り込み、9月下旬に再入厩した。
「ちょっとテンションの高さがあるけど、すごくいい馬体で素質を感じる。順調に乗り込んでいるし、いいレースを期待しています」と森調教助手。10月28日、東京の芝1800mをJ.モレイラ騎手で予定している。
◆レッドベルディエス(牝、父ディープインパクト、母レッドファンタジア、美浦・鹿戸雄一厩舎)
現3歳の全姉にレッドベルローズ(フェアリーS3着)がいる。ゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で成長を促し、9月29日に再入厩。先週の追い切りでは重賞ウイナー(紫苑S)のビッシュと併せ、優勢の手応えで動いた。
「背が高くてスラッとしているし、上とは体形的にもタイプが違う感じ。距離にも融通が利きそう。気持ちが前向きだし、初戦から動けると思う」と鹿戸雄一調教師。10月27日、東京の芝1600m(牝馬)をC.オドノヒュー騎手で予定している。
鹿戸雄一厩舎からはストームリッパー(牡、父ハービンジャー、母スピードリッパー)もスタンバイ。こちらは10月28日、東京の芝1800mをC.オドノヒュー騎手で予定している。
(取材・文:竹之内元)