1着はモズアスコット、2着はアエロリット。これに続いたスワーヴリチャードが安田記念では最先着(撮影:下野雄規)
10月28日に東京競馬場で行われる第158回天皇賞・秋の前哨戦レース解説。スワーヴリチャード、サングレーザー、ブラックムーンが出走した安田記念をプレイバックする。
■GI連勝を目指して初のマイル戦に挑戦
スタート後、ウインガニオンが大外枠から押して先手を取る。1番人気のスワーヴリチャードは中団の前につける。逃げるウインガニオンは2〜3馬身の差をつけ直線へ。残り200mでアエロリットが先頭を奪い抜け出しを図る。そこへ馬群の真ん中から9番人気のモズアスコットが、豪快な追い込みを見せ、ゴール前でアエロリットをクビ差捕らえた。3/4馬身差でスワーヴリチャードが3着。勝ちタイムは1:31.3(良)。
勝ったモズアスコットは、安土城Sからの連闘策。道中は中団内で脚を溜め、直線は内から鋭く脚を伸ばしGI初制覇を飾った。この秋は、10月27日のスワンS(GII)から始動予定。
3着スワーヴリチャードは大阪杯からのGI連勝を目指した。最内枠からスタートし、先行馬を見ながらの絶好の位置でレースを進める。道中もロスなく追走し、直線を向くとスパート開始。前を交わしにかかると思われたが、いつもような弾けるところが見られない。最後は一杯になってしまい勝ち馬に差され、2着馬も捕らえることはできなかった。前走から10キロ減、初のマイル挑戦ながら1番人気に支持されたが、応えることはできなかった。
5着サングレーザーは完勝のマイラーズCから中5週。外枠(8枠15番)だったこともあり、押して位置を取りにいき中団へ。道中は馬群の外を追走し、直線も外から脚を伸ばしてきたが、上位との差は縮まらなかった。
16着ブラックムーンはサングレーザーと同じマイラーズC(9着)からの転戦。今回も出遅れて後方から。道中も最後方を追走し、直線は大外に持ち出して追われるが、着順を上げることはできず。時計も展開も合わなかった。
【天皇賞(秋)出走予定馬の着順】
3着 スワーヴリチャード
5着 サングレーザー
16着 ブラックムーン