松永昌博調教師の期待馬オースミムテキが京都でデビュー/関西馬メイクデビュー情報

2018年11月12日 18:00

松永昌博調教師の期待馬オースミムテキ(撮影:井内利彰)

 昨年の第5回京都開催3週目には芝1800mのメイクデビューが組まれていたが、そこを単勝1.8倍の支持で勝ったのがサトノワルキューレ(栗東・中竹和也厩舎)。その後は年明けまでレース間隔をあけて、梅花賞は3着に敗れたものの、ゆきやなぎ賞を勝った後、フローラSで重賞初制覇となった。

【11月17日(土) 京都ダート1200m】

◆オースミムテキ(牡、父シニスターミニスター、母シンメイスバル、栗東・松永昌博厩舎)

 父産駒には昨年の武蔵野Sなどダート重賞6勝のインカンテーション(栗東・羽月友彦厩舎)や昨年のプロキオンSを勝ったキングズガード(栗東・寺島良厩舎)など、ダートの最前線で活躍する馬を多く輩出している。

 本馬は栗東坂路、CWでの追い切りでは目立った時計が出ていないものの「ダートの短いところは走ると思う」と松永昌博調教師のトーンが非常に高い。11月7日のCWでの併せ馬も遅れたが、あえて追わずに馬なりにとどめていただけに、まだ本気で走っていない印象はある。調教で時計を出すタイプがレースでどんな走りを見せるか楽しみなケースは多いが、今回のように調教師の期待が大きい馬が地味な追い切り時計でレースを迎えるのもまた楽しみ。なお、鞍上は北村友一騎手が予定されている。

【11月17日(土) 東京ダート1400m】

◆デュープロセス(牡、父ダイワメジャー、母ローズロー、栗東・安田隆行厩舎)

 母系には2012年阪神JFを優勝したローブティサージュ(父ウォーエンブレム)や2011年ドバイワールドカップを優勝したヴィクトワールピサ(父ネオユニヴァース)がいる血統。英生産馬だが、父はおなじみのダイワメジャー。

 安田隆行調教師は「まだしっかり走れない部分もあって、これから良くなってきそうな馬」という現時点での評価だが、追い切りでは水準以上の動きを見せている。11月7日のCWでは新馬タウィーザを追走する内容で先着。6F83.4秒、1F12.2秒をマーク。栗東坂路でも4F54.1秒を馬なりでマークするなど、スピードがあるところも見せている。

【11月18日(日) 京都芝2000m】

◆リーガルメイン(牡、父ハービンジャー、母アディアフォーン、栗東・橋口慎介厩舎)

 祖母は2000年エリザベス女王杯などG1で3勝を挙げたファレノプシス(父ブライアンズタイム)、叔父に2013年日本ダービーを優勝したキズナ(父ディープインパクト)がいる、ノースヒルズゆかりの血統。

 半姉オールスマイルはダートで2勝を挙げているが、父がエンパイアメーカーからハービンジャーに替わり、芝向きへシフト。そして現状については「まだ緩いところはありますが、11月7日のCW追い切りでは動きましたね。11月9日に芝コースに入れましたが、いいキャンターで走れていました」と橋口慎介調教師。母は橋口弘次郎厩舎で管理され、芝で3勝を挙げているが、それを超える活躍を期待したい。鞍上は松山弘平騎手が予定されている。

【11月18日(日) 京都芝1200m】

◆モズソノママ(牡、父ノヴェリスト、母レイドフラワー、栗東・音無秀孝厩舎)

 半兄タイセイバスター(父アグネスデジタル)はダートで3勝を挙げており、本馬は2016年セレクトセール当歳にて、2268万円(税込)で落札されている。

 個人的には特徴を掴み切れていないノヴェリスト産駒だが、先週は黄菊賞でコスモカレンドゥラ(栗東・田中博康厩舎)が2勝目を挙げ、クラシック路線に乗ってきた。同じく2歳のローゼンクリーガー(栗東・高橋亮厩舎)は中京芝1400mで新馬勝ちしており、活躍する距離には幅がある。本馬の追い切りだが、時計自体は地味でも、坂路での併せ馬は古馬500万下に先着する内容。実戦での走りに注目したい。

(取材・文:井内利彰)

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