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長距離適性見せたチュウワウィザード/名古屋グランプリ回顧(斎藤修)

2018年12月25日 18:00

短い直線で見事差し切ったチュウワウィザード(写真右、撮影:高橋正和)

 人気にもなってはいたが、ここでもあらたな3歳馬が強いレースを見せた。グリムがレースを引っ張り、ミツバチュウワウィザードと、2周目向正面からは早くもこの3頭の争い。勝ったのはこれが重賞初挑戦のチュウワウィザードで、勝ちタイムの2分40秒7は、名古屋グランプリ18回の歴史で2番めに速いタイムだった。

 1400m通過(2度めのゴール番通過)が1分31秒台で、このレースとしては緩みのないやや速いペース。それでいてレースの上り3Fが37秒7、勝ったチュウワウィザードの上り37秒4は、いかにも速い。

 ダートの長距離戦では途中でペースが極端に落ちることもめずらしくなく、そうなれば上りだけの勝負となって、長距離適性がそれほどない馬でも対応できる。しかし今回はある程度のペースで流れ、それでいて最後まで脚を使える馬でないと対応できない、よりスタミナが要求されるレースになった。

 その流れを演出したのはミツバだ。逃げたのはグリムで、チュウワウィザードがその真後ろで2番手。そのままならグリムのペースになるところが、スタート後は4番手あたりを追走していたミツバが、1周目の向正面から一気に位置取りを上げ、グリムの外にピタリと張り付いた。ミツバに突かれる形となってペースが緩むところがなく、グリムには厳しい流れになった。

 最後の直線では満を持してミツバがグリムをとらえにかかったが、そのタイミングを待っていたのが、直後で脚を溜めていたチュウワウィザードの川田騎手。名古屋の短い直線のゴール前で差し切った。ミツバも伸びてはいたが、最後にグイと伸びた一瞬の脚は、斤量2kgの差も大きかった。

 勝ったチュウワウィザードは、デビューからダート中距離のみを使われ、これで8戦5勝、すべて3着以内と底を見せていない。次走がどこになるのかはわからないが、2100mでも長距離的な流れになることが多い川崎記念あたりでも能力を発揮するのではないか。川崎記念というと、どうしても東京大賞典組が優勢だが、名古屋グランプリをステップに川崎記念で飛躍という馬も少なくない。ヴァーミリアンフィールドルージュなどは、ここを勝って臨んだ川崎記念がGI(JpnI)初制覇だった。

 地方馬ではダートグレードで実績のあるハッピースプリントカツゲキキトキトが、2周目の3コーナーあたりまで前3頭の直後につけていたが、すでに手応えからして勝負はついていた。

 カツゲキキトキトはこれが今年15戦目でそもそも使い過ぎのような気もするし、直線まであわやという場面があっての3着だった昨年と違い、前述のとおり今回は厳しい流れにもなった。馬場の違いはあるが、カツゲキキトキト自身は、いずれも3着だった一昨年、昨年より1秒以上速いタイムで走っている。

 ハッピースプリントは、1年5カ月ぶりの実戦だった門別のロードカナロア・プレミアムでは復活を思わせる勝利だったが、その後の瑞穂賞、道営記念から、緊張の糸が切れてしまったのかどうか、走る気をなくしているように思える。

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