京都金杯の舞台は京都マイル。スターホースが休養に入る時期のハンデ戦ながら、2013年の
ダノンシャーク、2008年のエイシンデピュティなど、のちのGIホースがここを
ステップに飛躍していくことも少なくない。ハンデGIIIでありながら、格上レースでも通用する底力が求められる傾向がある。
1.長めの距離を走れるスタミナが必要
2017年の勝ち馬
エアスピネルはクラシックで再三好走した実力馬だったし、2016年の勝ち馬
ウインプリメーラは、それ以前に小倉記念で3着、
マーメイドS4着と中距離での活躍が目立った。2015年の勝ち馬
ウインフルブルームも皐月賞の3着馬だったし、2014年の勝ち馬
エキストラエンドも京都新聞杯3着など中距離志向が強く、京都金杯が初めてのマイル戦への出走だった。
2.前に行ける馬が中心
過去10年でレースの上がり3Fが35秒以下になったことが6回ある。開幕週の馬場ということもあって、前に行った馬がなかなか止まりにくい。過去10年間で4コーナーの通過順位が4番手以内だった馬が5勝。外を回すと届かないため、差し馬は内を突いて馬群に詰まるリスクがあり、馬券は先行馬から入るほうが安全だ。
3.マイルCS組は過信禁物
過去10年、前走がマイルCSだった馬は[1-3-1-15]。12頭が5番人気以内と、大半が上位人気に支持されながら、勝ち切ったのは2013年の
ダノンシャークだけ。外が伸びる馬場でスタミナが問われるマイルCSと開幕週の京都金杯では問われる適性が異なる。
マイスタイルは速いペースで中距離を飛ばしていく形が板について、福島記念2着など、重賞制覇まであと一歩というところまで力をつけてきた。一本調子の面があるだけに、距離短縮で直線に坂のない京都マイルへの変更はプラスに働きそうだ。3歳時には弥生賞2着、ダービー4着。自分のペースで進めたときには、一線級相手でも好勝負できる力量を秘めている。