毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【京都記念(京都の芝傾向)】
土曜の芝は良馬場(ダートは稍重)で終日開催された。
正面直線を中心に全体的に傷みが進んでいる。
内回り使用の競馬では外に持ち出す余裕もない分、内ラチ沿いで頑張るシーンもあるが、外回りでは最後の直線は内1〜3頭分は避けて通っている。
ただ中〜外の馬場状態もいいとは言えず、後方追走からの外差しは決まらない。
結果的に「好位組」が土曜は活躍していた11R・洛陽S(芝1600m)は残り1F地点では注文を付けて最内を狙ったアドマイヤリアル以外は、馬場中央付近での各馬の叩き合い。
序盤はスローで流れたこともあるが、最終4コーナー3番手から伸びた1着グァンチャーレは「1分35秒2」とオープン特別としては地味なタイム。
時計が掛かる傾向は1月の京都開幕週からずっと一貫している。
日曜の京都は降水確率30%でにわか雨の可能性もあるが、馬場自体は「良」が濃厚。
ただパワーも必要で、切れはあまり生きない舞台設定。瞬発力に多少不安はあっても、持続力で勝負するタイプには理想的な馬場だろう。