毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”を
コンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。
【フェブラリーS(東京のダート傾向)】
乾燥した厳寒期の冬場。フェブラリーSは大別すれば、2つの馬場状態に分かれる。
晴天が続くと湿度が低い時季でもあり1.パサパサの力がいるダート。
ノンコノユメが1分36秒0の地味な時計で制した昨年がこのケース。レース中は土煙が舞うほど乾いていた。
逆に一度降ると2.低温期だけに乾かず高速戦。
モーニンが1分34秒0のレースレコードで制した16年が該当するが、今年は予報的にも1.だろう。
昨年の同時期はJRAの含水率発表はなかったが、見た目にうっすら黒ずんでいる今年の方が含水率は昨年より高い印象。
10R・金蹄S(ダート2100m)は2番人気
サトノティターンが3番手から抜け出した。勝ち時計2分10秒7は、昨年11月晩秋S2着時にマークした2分11秒8を約1秒1短縮した。
フェブラリーSと同じダート1600m戦で行われた8R・4歳上500万下は
オールウェイズゼアが5番手から抜け出して1分39秒2。土曜時点では「多少時計が掛かる良馬場」といった印象だ。
土曜は、ダート競走は7鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「3番手、2番手、3番手、12番手、2番手、5番手、3番手」で好位勢が活躍した。
日曜は同じ良馬場でもさらに一段乾きそう。昨年のフェブラリーSはレース前半3F34秒1〜後半3F37秒7の極端な前傾ラップで後方組が台頭したが、ペースが多少でも落ち着けば、先行勢が優位になる可能性は高い。
展開をどう読むか。個人的にはスローはないと見るが、果たして?